昔、テレビで放映していたアニメーションの中で、主人公がヒーローとして活動している間、自分の身代わりをつとめてくれる「コピーロボット」というロボットを持っていて、宿題やその他の嫌なことをやらせていたのを見て、非常に羨ましく感じたのを覚えています。
この時、使用した「コピー」とは、どういう意味でしょうか。
似たような言葉として「複写」もありますが、どう違うのでしょうか。
この記事では、「コピー」と「複写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コピー」とは?
「コピー」とは、「元のものと同じものを作ること」、あるいは「元のものと同じもの」のことです。
元々は、英語の「copy」の日本語化です。
「copy」を辞書で調べると、「複写」、「転写」以外に、「原稿」、「部数」、「複製品」、「部数」など色々な意味がありますが、日本語になった「コピー」には、「原稿」や「部数」の意味はなくなっています。
「複写」とは?
「複写」とは、「元のものと同じものを作ること」、あるいは「元のものと同じもの」のことです。
一般的には、口語よりは文章で使われることが多い言葉ですが、特にビジネスや公式の文書以外ではあまり使われなくなっています。
狭い意味では、「カーボン紙による複写」のことだけを表す場合もあります。
ちなみに、電子メールなどで、宛先以外の人にも送信するときに使用する「cc」は、「carbon copy」の略で、「カーボン紙によるコピー」と言いう意味です。
「コピー」と「複写」の違い
「コピー」と「複写」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から言うと、「コピー」と「複写」は基本的には同じ意味を持つ言葉です。
ただ、英語と日本語の違いだけであると言うのが基本的な回答です。
しかし、日本語になった「コピー」に関しては、色々な意味を持つ「複写」に対して、特に「コピー機での複写」のことや「コピー商品」を指すニュアンスが大きくなっているとは言えます。
「コピー」の例文
「コピー」の例文は以下のようになります。
・『この資料のコピーを10部取っていただけますでしょうか』
・『権利者に無断で販売されている、コピー商品は購入しないようにするべきです』
「複写」の例文
「複写」の例文は以下のようになります。
・『この申請書は、原本のみ有効で、複写では申請できません』
・『コピー機のことを以前は、複写機と呼んでいました』
まとめ
この記事では、「コピー」と「複写」の違いを、解説してきました。
「コピー」と「複写」の違いに関わらず、「コピーロボット」は、みんなの憧れです。
しかし、考えてみれば、ここまで生きてきたのはロボットではなく自分です。
したがって、自分のやってきたことや、これから行うことに責任を持つことができるのは、自分自身しかいません。
そもそも、自分を「コピー」したとしても、それは、もはや自分ではないのですから、頼ることはできません。