「ルッキズム」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「ルッキズム」とは?新語・ネット用語

この記事では、ルッキズムの意味を分かりやすく説明していきます。

ルッキズムとは?意味

ルッキズムとは、人の身体的特徴によって人を判断し、差別する言葉です。

特に、顔が醜い人やスタイルが悪い人など身体的なところに焦点を当てている差別的な言葉となります。


ルッキズムの概要

人を見た目で判断するルッキズムは、顔やスタイルを見ただけで「劣っている」だの「頭が弱い」と判断します。

中身で人を判断するために会話をしたり、その人の性格を重視することはありません。

外見至上主義ともいうルッキズムは、年齢や性別も問わずに増えている傾向がありますが、男性の方が女性を外見で判断しがちです。

また、生まれたとき、すでに顔がかわいい子やイケメンな子は特別扱いされる傾向があります。

親や親戚、近所など大人だけではなく、子供の間でも外見のいい人は特別扱いされます。

外見がいい男性は職場で待遇のいい仕事に就いたり、高い給料になるなど優遇されます。

美しい人は面接で受かりやすく、いいポジションに置かれるやすいのです。

ただし、顔が美しい美人は男性社員に悪影響を与えるということで職が得られなかったり、顔がいい男性は同性から嫉妬され、孤立してしまうことがあります。

教育現場では容姿の良い生徒の方が教師から優れていると高く評価されるのに対して、醜い容姿の生徒は劣等生として見られ、相手にもされません。

このことで容姿の醜い生徒は価値がないと思うようになり、その後の人生においてやる気さえ失い、引きこもりになる人が多いのです。

このルッキズムで問題となっているのは、心身に欠損や損傷がある人は不利益の原因として差別されたり、白人よりも一回り体が小さいアジア人は劣っていると見られ、男性よりも細く、小さい女性の方が劣っていると見られてしまうところです。

社会問題にもなっているルッキズムを恐れるがゆえに、若い世代では美容整形をし、過度なダイエットで摂食障害に陥る人も増えています。

容姿ばかりに気が向いてしまった人は仕事ができなくなる問題にぶつかってしまうこともあります。


ルッキズムの言葉の使い方や使われ方

ルッキズムの使い方は、「驚くほどルッキズムな職場だ」「美人はルッキズムで羨ましい」「ルッキズムに傾倒している」と使います。

ルッキズムを使った例文(使用例)

ルッキズムを使った例文を3つご紹介します。

・営業先の受付は美人ぞろいで、かなりルッキズムな光景に驚く。

受付はいわば会社の顔ともいうべきポジションです。

その受付を美人で揃える会社の方針と考え方に驚きつつも羨ましい人が使う例文です。

あまりにも美人揃いの受付に驚きつつ、どこか気になる光景を人に伝えるときに使います。

・イケメンはルッキズムで楽しそうだが、タイプではない女性にも好かれて気の毒だ。

顔のいい男性は女性にモテて羨ましいと思いますが、タイプではない女性にも好かれてしまうところが気の毒と思う人の気持ちを表した例文です。

顔のいいイケメンはそれなりに苦労することもあるとわかります。

・彼女はルッキズムゆえに、付き合う男性は美形でなければ相手にしない。

彼女は外見を重視する人なので、付き合う男性は顔の美しい人ではないと見向きもしないという事実を伝えるときの例文です。

顔の醜い人は最初から相手にしないことを教えるときに使います。

まとめ

外見で差別する社会の風潮と、社会にもルッキズムを生み出してしまう原因があります。

そんな外見を重視する世の中をどううまく渡っていけばいいか考えて工夫するのも、外見に劣等感を抱える人がうまく渡っていくためのポイントです。