この記事では、「上値」と「高値」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上値」とは?
「上値(うわね)」とは、「現在の株価(値段)よりも高い価格」を意味しています。
「上値」は「今の株価よりも高い価格帯すべて」を指示しています。
そのため、「何円からが上値になる」といった明確な数字の定義はできません。
「上値」と判断される価格帯のレンジは、「短期(デイトレ)・中期・長期などの投資期間」でも変わってきます。
「上値」の対義語は、「下値(したね)」です。
「下値」は「今の株価(値段)よりも低い水準」を示しています。
「上値追い(うわねおい)」という関連語は、「上昇トレンドの株が高値を追って値上がりを続ける現象」を意味しています。
「上値追い」の対義語は、「下値追い(したねおい)」です。
「下値追い」は、「下落トレンドで売りが増えて値下がりが続く現象」を指しています。
「高値」とは?
「高値(たかね)」とは、「一日の株の売買でついたもっとも高い株価」を意味しています。
「高値」は「銘柄Aの本日の高値は2,200円でした」のように具体的な数字で提示することができます。
「高値」は「その銘柄の天井」を示唆する働きがあり、「高値」より「終値(おわりね)」が大きく下がっているとその高値が天井と判断されて、翌日から売られて株価が下がりやすくなります。
「高値」の対義語は「安値(やすね)」です。
「安値」は「一日の株売買でついたもっとも安い株価」を示しています。
株式投資のチャート(ローソク足)において重要とされる「四本値」は、「始値(はじめね)・終値(おわりね)・高値・安値」になります。
「上値」と「高値」の違い
「上値」と「高値」の違いを、分かりやすく解説します。
「上値」とは「今の株価よりも高い株価の水準全般」です。
そのため、「上値」は具体的な数字では示せません。
「上値」と比較して「高値」は、「一定期間の株取引におけるもっとも高い株価」を指しています。
「高値」は、「今日の銘柄Bの高値は880円でした」のように具体的な数字として提示できる大きな違いがあります。
「上値」は「今より高い価格帯」を示していて、「高値」は「その日の一番高い株価」の意味を持っています。
「上値」の例文
・『買われ過ぎと判断されたのか、上値が重くて株価の上昇速度が落ちてきました。』
・『上昇トレンドが続いていると上値追いしたい誘惑に駆られますが、ある程度の含み益で利確したほうが良いでしょう。』
「高値」の例文
・『新型コロナウイルスのワクチンの影響か、米国の製薬会社の高値が前日比で20%も上昇しました。』
・『高値と終値が大きく乖離しているほど、翌日の売り圧力が強くなるので注意が必要です。』
まとめ
この記事では、「上値」と「高値」の違いを詳細に説明しました。
「上値」とは「現在よりも高い価格のレンジ」を意味していて、「高値」は「その日の売買で形成された一番高い株価」を示唆している違いを挙げられます。