この記事では、「政府」と「行政」の違いを分かりやすく説明していきます。
「政府」とは?
「政府(せいふ)」とは、「立法・司法・行政の三権を保有している国家の統治機構全体」を意味しています。
ただし日本において「政府」という場合は、「内閣総理大臣が統括する内閣と内閣に付属する行政機構」のことを意味していることも多くなっています。
「政府」とは、「国家権力を発動することができる国家の統治機構全体」や「立法・司法・行政の三権を持っている統治機構」、「(議院内閣制における)内閣および行政機関」を意味しているのです。
「行政」とは?
「行政(ぎょうせい)」とは、「立法・司法・行政の三権分立を前提として、立法府・司法府の活動以外の行政府(役所・公務員)の法律に基づく活動」を意味している政治用語です。
「行政」という言葉には、「公選職として任命・採用された公務員による法の具体的な執行」や「中央省庁・地方自治体の公務員が行う政治・法律の実際的な活動」といった意味合いもあります。
「行政」は「立法・司法・行政の国家権力の三権能の一つ」で、「法律制定の立法・裁判で強制的な命令ができる司法」以外の、行政府(役所・公務員)が行う法律の執行活動を意味しています。
「政府」と「行政」の違い!
「政府」と「行政」の違いを、分かりやすく解説します。
「政府」と「行政」はどちらも「政治の統治機構・権力の発動に関連する政治用語」ですが、「政府」というのは「国家が保有している立法・司法・行政の三権に基づく統治機構の全体」を意味しています。
「政府」が「立法・司法・行政の三権を持つ統治機構全体」を意味しているのに対して、「行政」というのは「立法府(議会)・司法府(裁判所)の活動以外の行政府(役所・公務員)の法律を執行するための活動」を意味しているという違いを指摘することができます。
また「政府」という言葉は日本では「内閣と内閣に付属する行政機関」を意味していますが、「行政」は「内閣・行政機関そのものではなく、内閣・行政機関が法律に従って行う政務」を意味している違いもあります。
まとめ
「政府」と「行政」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「政府」とは「立法・司法・行政の三権を持っている国家の統治機構全体」「狭義には内閣とそれに付属する行政機構」を意味していて、「行政」は「立法・司法・行政の三権分立を前提として、立法府・司法府の活動を除いた行政府の活動」「公選職によって任命された公務員による法の実際的な執行」を意味している違いがあります。
「政府」と「行政」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。