「敬服に値する」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「敬服に値する」について

「敬服に値する」「けいふくにあたいする」と読みます。

難しい言葉ではないのですが、固い言い方なので使うシーンを考える必要があります。

「敬服に値する」の意味とは

「敬服に値する」の意味と成り立ちに付いて紹介します。

「敬服に値する」の意味

「敬服に値する」の意味は「心から敬うだけの価値がある」ということです。

自分の危険を顧みず人命救助をしたり、自ら進んで人の為になる様なことをする人に対して使われます。

その他にも毎朝早く出勤して作業台を掃除したりするなど、簡単にできそうで中々できない行為をしている人に対しても使われます。

有名人だったり肩書があるのではなく、その人の人となりや振る舞いに対して使われる言葉です。

「敬服に値する」の成り立ち

「敬服に値する」「敬服+に(助詞)+値する」から成り立っています。

「敬服」「敬」は、「尊敬すること」という意味です。

「服」は、「力の強い人や立場が上の人に従う」という意味と、「心から慕い従う」という意味があり、後者の意味になります。

「値する」「それにふさわしい価値や値打ちがある」という意味です。

これらの言葉が組み合わさって「心の底から尊敬するにふさわしい価値があること」という意味になったのです。

「敬服に値する」の言葉の使い方

「敬服に値する」の使い方には以下のポイントがあります。

動詞として使う

「敬服に値する」は動詞として使えます。

但し、人の性格や行動に対して使われる言葉なので変化形は限られています。

また、後に「人です」「行動だ」を付けて副詞として使うこともできます。

相手に直接言わないこと

「敬服に値する」「尊敬する値打ちがある・価値がある」という意味なので、目上の人に対して直接言うと値踏みしている様に思われてしまいます。

本人に直接言う時には「敬服の至りです」「敬服致します」と言いましょう。

「敬服に値する」を使った例文

「敬服に値する」を使った例文と解釈を紹介します。

「敬服に値する」の例文1

「毎朝一番に来て郵便物や社内便の仕分けをしているとは、敬服に値する」

毎朝一番に会社に来て、郵便物や社内便を仕分けしてくれている人がいます。

いつも遅刻ギリギリに来ている人から見て自然に尊敬してしまうことを表しています。

「敬服に値する」の例文2

「上司に対していいにくいことをはっきりと言う彼の態度は敬服に値する」

職場で上司に対して反対意見を述べるのは勇気がいることです。

にらまれることを恐れずにはっきりと意見を言う態度に他の人が感動して尊敬する様子を表しています。

「敬服に値する」の例文3

「自分のミスでなくてもトラブルに対して冷静に処理をしているのは敬服に値する態度だ」

仕事で自分のミスはないのにトラブルが発生するとうろたえてしまったり不機嫌になるものです。

決して人を責めずに冷静に対処している姿を他の人達が尊敬の念を抱いていることを表します。

「敬服に値する」の英語と解釈

英語では「尊敬」“admire”“respect”と言います。

単に“I admire him”“I respect him”と言っても「私は彼を尊敬します」という意味で通じます。

「値する」の意味を含めたい時には“deserve”という動詞を補いましょう。

“He deserves to be admired”“He deserves to be respected”「彼は尊敬されるだけの価値がある」になります。

「敬服に値する」の類語や類義表現

「敬服に値する」の類語には以下のものがあります。

「敬仰する」

「けいぎょう」と読みます。

意味は「うやまい仰ぎ見ること」で、尊敬する人に対して上を向いて敬意を表す様子です。

「感服する」

「かんぷくする」と読みます。

意味は「心の底から感動して尊敬すること」です。

人の持つスキルや行動に対して深く感動したり、敬意を払いたいと思う時に使う言葉です。

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