この記事では、「概要」と「要旨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概要」とは?
物事の中心となることをかいつまんだもの、物事のおおまかなところという意味です。
細かい点を除いた、特に大切なところをいいます。
ある飲食店で新作のパイが販売されることになりました。
そのことが、いくつかのメディアで紹介されています。
メディアでは、パイはさくさく、中には甘くとろっとしたチョコレートが入っている、一口食べただけで幸せな気分になれる、パイ生地にこだわっていて64層だ、価格は200円だ、○月○日から発売するなど、いろいろなことが書かれています。
この、いろいろな内容は「概要」が意味するものではありません。
さまざまなことが書かれている中で、中心になるもの、特に伝えたいことが「概要」になります。
特に伝えたいところが価格と発売日だったら、「概要・価格は200円、発売日は○月○日」といったふうになります。
「概要」の使い方
物事のおおまかなところという意味で使用をします。
細かなところを除いた大切な部分をいいます。
映画、イベント、ゲーム、調査内容、施設など、さまざまな事柄に使われています。
「要旨」とは?
意見や考えなど口に出されるもの、文章にされたものなどの、一番大切なところです。
何らかの会見が開かれたとき、会見で中心になって発言する人はいろいろなことを述べます。
たとえば、子供に関することを述べたとします。
今の日本の子供の現状はこうだ、親はこんなことで困っている、学校教育はこんなふうになっている、だから保護したいなどをいいました。
さまざまなことをいっていますが、一番言いたいことは子供を保護したいということです。
この場合は、「会見で述べたことの要旨は子供の保護」ということになります。
主要な点という意味を持つ言葉です。
「要旨」の使い方
議案や論文などについて使われることが多いです。
言ったことや書かれたことについて使用をします。
「概要」と「要旨」の違い
2つの言葉は、おおまかなところ、という意味が似ています。
違いは使い方です。
「概要」はさまざまな物事について使われています。
たとえば、ゲームの内容、映画の内容、イベントについてなどです。
「要旨」は口に出したこと、文章にしたことに使われることが多いです。
発表や論文について使われています。
「概要」の例文
・『概要を説明する』
・『概要が記載されているページを開く』
・『概要だけ知りたい』
・『イベントの概要は次の通りです』
「要旨」の例文
・『発表の要旨はこうだ』
・『要旨を箇条書きにした』
・『要旨は以下の通りです』
・『議案の要旨』
まとめ
おおまかなところ、物事の中心となるところという意味が似ている2つの言葉ですが、使い方に違いがあります。
日常見聞きする機会が多いのは「概要」の方です。
イベントの内容、ゲームの内容など、さまざまな事柄に使用されます。