「阻害」と「疎外」の違いとは?分かりやすく解釈

「阻害」と「疎外」の違い違い

日本語には、同じ読みの漢字がいくつもあります。

「阻害」「疎外」はどちらも「そがい」と読みますが、違いを知っていますか。

この記事では、「阻害」「疎外」の違いを分かりやすく説明していきます。

「阻害」とは?

「阻害」とは、さまたげることです。

類語は邪魔、妨害です。

邪魔とは、さまたげることやそのさまを意味します。

妨害は邪魔をすることです。

「邪魔」「妨害」「阻害」も、さまたげることという同じ意味があるのですが、抽象度が異なります。

より対象を絞ったものは「邪魔」、抽象的なのは「阻害」です。

「阻」という漢字には、はばむ、さまたげる、へだてるという意味があり、「害」という漢字には、さまたげるという意味があります。


「疎外」とは?

「疎外」とは、嫌ってのけものにすることです。

のけものには、仲間から遠ざけられたもの、つまり仲間外れのことという意味があります。

仲間外れにされたと感じるときは、大勢が集まっているなかで一人だけその輪に入れないとき、一人でいるときに自分を助けてくれる人がいないと思ったときなど、さまざまなことが考えられます。

「疎」という漢字には、うとむ、したしくないという意味があり、「外」という漢字には、のぞく、はずれる、とおざけるという意味があります。

漢字が示す意味からも、「疎外」「はずされている」つまり仲間から遠ざけられていることを表していることがわかります。


「阻害」と「疎外」の違い

「阻害」はさまたげること、邪魔のことです。

邪魔と同じ意味がありますが、「阻害」の方が対象が抽象的です。

「疎外」は仲間外れのことです。

仲間外れにしているからといって、仲間外れにされている人の行動などを邪魔しているのではありません。

まとめ

「阻害」「疎外」は同じ読みをする言葉ですが、意味は異なります。

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