この記事では、「あられもない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「あられもない」とは?意味
「あられもない」には2つの意味があります。
一つは、あるはずがないです。
考えられない、とんでもないといった意味合いになります。
もう一つの意味は、はしたないです。
そうはあってはならないという意味合いになります。
「あられもない」の概要
「あれれもない」とは、動詞の「ある」の未然形に、可能の助動詞の「れる」がついた「あられる」の名詞形「あられ」に、係助詞の「も」と、形容詞の「ない」がついた語です。
ありうべくもないという意味になります。
「ある」は存在する、「れる」は可能を意味します。
つまり、「あられる」は存在することが可能という意味になります。
「ない」は打消しの意味があります。
「あられもない」は存在することが可能ではない、つまり、ありうべくもないという意味になります。
2つの意味がありますが、あるはずもないという意味では、「あられもない疑いをかけられる」のような使い方をします。
本当は疑いをかけられるようなことはないのに、疑いをかけられてしまっていることを意味しています。
これは、疑いをかけられている本人にとっては、考えられないことでしょう。
本人のことをよく知っていて、この人が疑われるようなことをしないとわかっている家族などは、とんでもないと考えることでしょう。
「あられもない」は、考えられない、とんでもないといった意味合いになります。
もう一つ、はしたない、そうあってはならないという意味もあり、「あられもない姿」といった使い方をします。
はしたないとは、慎みがなくてみっともないことです。
女性が大股を開いて座っていて、スカートから下着が見えそうな状態などをいいます。
本人は意識的に行っているわけではありません。
「あられもない姿」は主に女性の姿について使用されます。
この言葉からは、女性は品のある行いをすることが正しいという考えが窺えます。
「あられもない」の言葉の使い方や使われ方
あるべきではないという意味で使用をします。
みっともない姿は、本来あるべきではないと考える人もいます。
そういったことから、はしたない、ふさわしくないという意味でも使用されます。
「あられもない」の類語や言いかえ
「ふさわしくない」「考えられない」などが似たような意味を持つ言葉です。
ふさわしいには、つりあっているという意味があります。
「ない」と打ち消しているので、ふさわしくないはつりあっていないという意味になります。
考えには、考えること、判断といった意味があります。
「ない」がついて打ち消しているので、考えられないは考えることができない、判断できないといった意味になります。
まとめ
「あられもない」とは、あるべきではないという意味です。
あるべきではないことなので、実際にそうなっては欲しくないものです。
また、そういったさまも見たくないものです。