この記事では、「いかなご」と「しらす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いかなご」とは?
スズキ目ワニギス亜目イカナゴ属の魚類の総称です。
細長い形をしています。
海水魚で、北半球の寒冷帯から温帯域を中心に生息をしています。
日本では、北海道や瀬戸内海に多く生息しており、漁獲量は大阪湾、播磨灘、燧灘が多いです。
この魚が食物としているのはプランクトンです。
食物連鎖の底辺の方に位置する魚とされます。
1歳ほどで成熟をし、12月から5月ほどにかけて産卵をします。
産卵時期は生育地によって異なり、寒冷地ほど遅くなる傾向があります。
イワシやアジなどのように焼き魚として食べるよりも、佃煮にして食べることが多いです。
この佃煮は「くぎ煮」と呼ばれています。
酒・砂糖・醤油・みりんなどと共に煮て、家庭で作ることが可能です。
スーパーなどでも購入できますが、地域によっては入手しにくいです。
他には、てんぷらとして食べることもあります。
まるごと食べるため、カルシウムを摂ることができます。
「いかなご」の使い方
スズキ目ワニギス亜目イカナゴ属の魚類を指して使用する言葉です。
5属18種が確認されています。
「しらす」とは?
ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなどの稚魚の総称です。
漁獲量が多い地域は、瀬戸内海、伊勢湾、駿河湾、相模湾などです。
塩ゆでして干したものは「しらす干し」や「ちりめんじゃこ」と呼ばれています。
生の「しらす」は、透き通ったような色をしています。
醤油などをかけて、そのまま食べられています。
干したものは白いです。
生のものも流通していますが、加工されたものの方が多くで回っています。
加工されたものは、そのまま食べることもあれば、料理に活用することもあります。
この魚を使用した料理には、卵焼き、パスタ、チャーハン、あえ物などがあります。
和・洋・中とさまざまな料理に活用されている魚です。
栄養素としては、タンパク質とカルシウムが豊富です。
「しらす」の使い方
カタクチイワシやマイワシなどの稚魚を指して使用する言葉です。
加工されたもの、されていないもの、どちらもこの名で呼んでいます。
「いかなご」と「しらす」の違い
「いかなご」はスズキ目ワニギス亜目イカナゴ属の魚類の総称です。
「しらす」はカタクチイワシやマイワシなどの稚魚です。
「いかなご」の稚魚もこの中に含まれます。
「いかなご」の例文
・『いかなごを買ってきて』
・『いかなごを使って料理を作る』
・『いかなごが好物だ』
・『いかなごが安く売られていた』
「しらす」の例文
・『ご飯にしらすをかけて食べる』
・『しらすを加えた玉子焼き』
・『しらす入りのパスタが好き』
・『しらすを食べてカルシウム補給』
まとめ
どちらの言葉も魚類を指しています。
「いかなご」の稚魚は「しらす」の中に含まれます。
「しらす」は、さまざまな魚の稚魚です。