「おざなり」とは?
「おざなり」は、「いい加減な内容」という意味で使う言葉です。
後述するとても似た言葉があるので、そちらと混同されることも多いですが、意味こそ似ていますが使われ方が違うので、それには注意しないといけません。
「いかにもおざなりな言い訳だ」と言うと、いかにもいい加減な内容の言い訳だという意味になります。
このような使われ方になる言葉なのんで、いい意味は全くありません。
「なおざり」とは?
こちらの「なおざり」は、「いい加減に放っている様(さま)」を表す為に使います。
上の「おざなり」も「いい加減」という意味が含まれているので、ニュアンスの近い言葉同士ですが、この「なおざり」の方はそのような様子自体を指して使ってください。
「家庭をなおざりにしている」と言えば、家族があるのに、一人で好き勝手している様子だと解釈していいでしょう。
やはり、いい意味では使われない言葉です。
「おざなり」と「なおざり」の違い
上での両者の説明の通り、「おざなり」は何かの内容に対して使われる「いい加減」だという表現になります。
それに対して「なおざり」は、様子や言動を「いい加減」だと使う言葉です。
意味が似通っているので、間違えて使ったとしても、遭えてそれを指摘されることは少ないと思いますが(意味自体も通る為)、できればきちんと使い分けたい言葉です。
「おざなり」と「なおざり」を使用した言葉と解釈
「おざなり」と「なおざり」の具体的な使い方です。
それぞれ使い方に特徴があるので、そこが一番の違いだと考えていいでしょう。
「おざなり」の使い方と意味を解釈
「おざなりな○○」おざなりは、このような使い方になる言葉です。
○○に「対応」と入れれば、いい加減な対応だと言いたい時に使うことができ、「そんなおざなりな対応で納得すると思うか」といったような使われ方になります。
この他にも、「おざなりな教育」(いい加減でほとんど意味のない教育)、「おざなりな計画」(いい加減な内容の計画)などと、色々な使い方ができます。
「なおざり」の使い方と意味を解釈
「○○をなおざりにする」○○には色々な対象を入れることができます。
「なおざり」は、上の「おざなり」のように「〜な」と使うことは滅多になく、このように、何かを「なおざりにする」(いい加減に放置する)と使う為の言葉です。
このような使い方の違いがあると覚えておくと、間違えて使うことが少なくなるでしょう。