この記事では、「おしゃれ染め」と「白髪染め」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おしゃれ染め」とは?
思い描いた髪色にするための染料のことをいいます。
よく使われているのは、アルカリ性酸化染毛剤です。
これは、髪に含まれるメラニン色素を脱色しながら着色していくものです。
もとの髪色が黒いときに、他の色で染めても綺麗に染まらないので、髪色を明るくしてから色味を入れていくことで、髪を茶色などに染めていきます。
「染め」や「カラーリング」と呼ばれることもあります。
アルカリ性酸化染毛剤の他には、脱色剤のブリーチや、酸性カラーとも呼ばれているヘアマニキュア、植物で染めるカラーなどがあります。
日本では、1965年以降、黒髪を褐色や栗色などに明るく染めることが流行し始めました。
1995年には、ブリーチの使用率が上がり、「茶髪」が一般的な用語になりました。
「おしゃれ染め」の使い方
「白髪染め」ではないときに、使うことが多くなります。
どちらかというと、美容師同士が使う言葉というよりは、一般の人向けの言葉です。
「白髪染め」とは?
文字通り、白髪を染めるためのものです。
一般的にアルカリ性酸化染毛剤がよく使われています。
それ以外には、植物由来のものと化学的な染料を混ぜたハーブカラー、ヘナという植物で染めるヘナカラー、酸性カラーのヘアマニキュアなどがあります。
「白髪染め」といいますが、ほとんどの人は、白髪と黒い髪が混在している状態を染めるので、アルカリ性酸化染毛剤では、黒い髪は明るい色に、白髪は暗い色に染めるような設定になっています。
「白髪染め」の歴史は古く、「平家物語」では、武将が白髪を染めて戦いに挑んだというエピソードが記されています。
「白髪染め」の使い方
白髪を染めたい時に使います。
また、小売店などでは、目的に合ったものを手に取りやすいように「白髪染め」と「おしゃれ染め」のコーナーを分けて陳列しているので、よく使われています。
「おしゃれ染め」と「白髪染め」の違い
髪を染める目的が違います。
「おしゃれ染め」は「白髪染め」ではないという区別のために使用されている言葉です。
アルカリ性酸化染毛剤では、「おしゃれ染め」は、思い描く色に髪を染めるため、黒髪を脱色する成分が強めに入っています。
それに対し、「白髪染め」は、脱色する成分は弱めで、染毛力が強く設定されています。
「おしゃれ染め」の例文
・『長年美容院でおしゃれ染めを頼んでいたが、白髪が目立つようになってきたので変えようか迷っている』
・『おしゃれ染め用のヘアカラーをドラッグストアで買ってきました』
「白髪染め」の例文
・『白髪が数本出てきたが、白髪染めはまだ必要ない』
・『ロマンスグレーに憧れて、白髪染めをやめてみた』
・『白髪染めをしばらくしていなかったら、白髪がかなり目立つようになってしまった』
まとめ
「おしゃれ染め」と「白髪染め」は、髪を染める目的が違います。
髪色を明るくしたい時には「おしゃれ染め」を選ぶようにしましょう。