この記事では、「お世辞」と「嘘」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お世辞」とは?
「お世辞」とは、相手の機嫌をとる為の「口先だけの褒め言葉」という意味になります。
例えば、それほど上手だとは思っていない、それが本音であっても口では「とてもお上手です」「素晴らしいです」「才能があふれています」などと、相手が喜ぶようなことを言うのです。
それが「お世辞」というもので、言われた側はわかっていても嫌な気分にはなりません。
ですからある程度の「お世辞」は人間関係を良く保つ為に必要なこととも言えるのです。
逆に「お世辞」を言われた側は「お世辞でも嬉しい、ありがとう」「お世辞なんて言わないで」といった返答をすることが多いでしょう。
「嘘」とは?
「嘘」とは、事実をねじまげたり、本当ではないことを作ることを言います。
また誤り、間違いという意味で使う場合もあります。
例えば「嘘字」などと言います。
日常会話においては相手の言葉に驚いた時に、感動詞的に「それは本当」という意味を込めて「嘘!」「うそー」などと、よく使われています。
他に望ましくないこと、すべきではないという意味で「嘘」を使うこともあります。
「スキー場に来て、滑らないで帰るなんて嘘だろ」「ここまでやって、諦めるなんて嘘だ」などと使います。
「お世辞」と「嘘」の違い!
「お世辞」と「嘘」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも事実ではないことを言うという点では共通した意味を持っています。
ですが言葉の意味として、違う部分が多いですので混同しないように使い分けてください。
「お世辞」とは相手の機嫌をとろうとする褒め言葉のことです。
例えば相手と仲良くなりたいと思えば「お世辞」は多くなることもあるでしょう。
一方で相手の機嫌を損ねるわけにはいかないという危機感から「お世辞」を言うしかないといった場合もあります。
いずれにしましても「口先だけの褒め言葉」です。
一方「嘘」は本当ではないことを言う、偽りという意味になります。
「嘘」をつく行為は、人を混乱させ迷惑をかけたり、信頼関係を損なうものです。
ですから「お世辞」は悪いことではありませんが「嘘」は例外もあるにせよ、基本的に悪いものであるという違いがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「お世辞」と「嘘」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「お世辞を言う」「嘘を言う」、それぞれの意味合いは違いますので、しっかり使い分けができるように意味を覚えておきましょう。