一昔前の恋バナや体験談を見ていると、稀に「こそアド」という言葉が出てきます。
代名詞などの指示語を指す「こそあど」を連想する人もいますが、実際には全く関係ない、一昔前の若者言葉です。
この記事では、「こそアド」の意味を分かりやすく説明していきます。
「こそアド」とは?意味
「こそアド」は他の人に内緒で連絡先を交換するという意味の言葉です。
特に男女間で、友情関係ではなく将来的な恋愛関係を目当てにしてメールアドレスを交換することを指して使われます。
「こっそ」りメール「アド」レスを交換することから「こそアド」という言葉が生まれました。
現在では他の連絡手段も増えているので、他の連絡先を教えることはあっても、メールアドレスを教え合う機会も少なくなり、死語となっています。
「こそアド」の概要
「こそアド」は2000年代に当時の若者達の間から生まれた若者言葉になります。
ちょうどその頃は合コンの悪いイメージも払拭されてきたこともあり、出会いを求める男女が盛んに合コンを開いていた時代です。
そこでライバルである他の同性を出し抜くために、当時主要だった連絡先であるメールアドレスを、他の参加者から隠れながら目当ての相手と交換することも増え、「こそアド」という言葉が生まれました。
ただし隠れて行うことを指す言葉だけに使う機会が少なく、表現として定着するほど使われてはいません。
「こそアド」の言葉の使い方や使われ方
・「合コンで合った女の子とLINEのIDを『こそアド』した」
「こそアド」は男女間の恋愛を目的として、人に隠れて交換する時や、その行為を指すときに使う言葉です。
元はメールアドレスを指していましたが、現在使われる場合には、メールアドレスではなく、コミュニケーションアプリのIDなど、連絡手段であればなんでも「こそアド」に含まれます。
また現在では言葉の意味も変わってきているのか、こっそり連絡できるアドレスという意味で、「こそアド」を使っている人も稀にいるようです。
「こそアド」の類語や言いかえ
「こそアド」の類語や言いかえになる言葉はありませんでした。
これは「こそアド」が隠れて連絡先交換する言葉なので、それが発覚したり、他の人に知らせることがないことと、あっても稀で、それを指す言葉を作る必要や使う機会がないことが理由でしょう。
また現在では、SNSなど個人の情報が公開されており、隠れて連絡先を交換せずとも、密かに連絡を取りやすいのも、「こそアド」の類語が生まれない理由の一端と言えます。
まとめ
今でも「こそアド」にあたる行為をする人は少なからずいますが、それを「こそアド」と呼ぶ人はおらず、昔の文章以外で「こそアド」という言葉を見かけることもほぼありません。
ですが2000年代後半の恋愛体験談などを見ていると見かけることもあるので、その頃の体験談を楽しむなら、覚えておくと役立つこともあります。