この記事では、「ご一読ください」と「ご覧ください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご一読ください」とは?
「ご一読ください」は「ごいちどくください」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一通り読んでください」という意味で、相手に与えた書面にさっと目を通して欲しい時の敬語表現です。
2つ目は「一度読んでください」という意味で、相手に与えた書面をとりあえず最初から最後まで読んで欲しい時の敬語表現です。
上記に共通するのは「目を通して欲しい」という意味です。
「ご」は「御」とも書き、尊敬を表す接頭語、「一読」は「一度読むこと」「ひととおり読むこと」という意味、「下さい」は「お願いの意味を表す尊敬語」になります。
「ご一読ください」の使い方
「ご一読ください」は「一通り読んでください」「一度読んでください」という意味で使われます。
ビジネスやサービスの窓口などで、相手に書類を渡す時に使われる言葉です。
「必ず」が付かない限り絶対的な命令ではなく、「是非読んで欲しい」というお願いを表す言葉です。
「ご覧ください」とは?
「ご覧ください」は「ごらんください」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「書類などを見てください」という意味で、相手に与えた書面に注目して欲しい時の敬語表現です。
2つ目は「景色などを見て楽しんでください」という意味で、相手に対して素晴らしい姿や景色を見て堪能して欲しいとおすすめする時の敬語表現です。
上記に共通するのは「見て欲しい」という意味です。
「ご覧」は「見ることの尊敬語」という意味、「見る」には「視覚に入れる」「見物する」という意味があります。
「ご覧ください」の使い方
「ご覧ください」は「書類などを見てください」「景色などを見て楽しんでください」という意味で使われます。
ビジネスや人を案内する時などに、相手に対して何かに注目して欲しい時に使われる言葉です。
「ご一読ください」と「ご覧ください」の違い
「ご一読ください」は「一通り読んでください」「一度読んでください」という意味です。
「ご覧ください」は「書類などを見てください」「景色などを見て楽しんでください」という意味です。
「ご一読ください」の例文
・『取扱説明書をご一読ください』
・『詳しい商品説明書がありますので是非ご一読下さい』
・『当社のプロフィールを是非ご一読下さい』
・『更に詳しい情報につきましてはこちらをご一読下さいませ』
「ご覧ください」の例文
・『お手元のパンフレットをご覧ください』
・『あちらの商品をご覧ください』
・『素晴らしい景色を是非ご覧ください』
・『アクセス方法につきましては当社のホームページをご覧ください』
まとめ
今回は「ご一読ください」と「ご覧ください」について紹介しました。
「ご一読ください」は「一通り・一度読んでくださいの尊敬語」、「ご覧ください」は「見て下さいの尊敬語」と覚えておきましょう。