日本の代表的なお漬物として有名なのが、「たくあん」です。
これは「たくわん」とも呼ばれていますが、何が違うのか気になるところです。
この記事では、「たくあん」と「たくわん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「たくあん」とは?
「たくあん」とは、大根を干したものに、塩を入れた糠に漬けたお漬物のことを言います。
「たくあん」は漢字で「沢庵」と書きますが、その由来は諸説あるようです。
臨済宗の開祖である沢庵和尚が関係していると言う説や、言葉の訛りから来ているという説などがあります。
「たくわん」とは?
「たくわん」とは、「たくあん」と同じお漬物のことです。
話し言葉として「たくわん」と発音するところからきているようです。
「たくわん」の方が「たくあん」よりも言いやすいことから、この呼び方が広まったのかもしれません。
もともと「たくあん」が本来の言葉です。
「たくあん」は書き言葉で、「たくわん」は話し言葉で使われることが多いようです。
「たくあん」と「たくわん」の違い
「たくあん」と「たくわん」の違いを、分かりやすく解説します。
「たくあん」と「たくわん」は、どちらも同じ大根のお漬物を指しています。
本来は「たくあん」だったものが、話し言葉ではより言いやすい、「たくわん」に変化していったようです。
まとめ
大根を漬けたお漬物はいろいろあります。
その中でも「たくあん」はもっとも代表的なお漬物と言えるでしょう。
「たくあん」は黄色いのが特徴のお漬物です。
これは大根を漬け込んでいくうちに、徐々に色が黄色へと変化していきます。
大根の辛い成分が変化していくことで、黄色くなっていくようです。
売られている「たくあん」の黄色は、商品によって色の違いが見られます。
無着色の場合は大根本来の黄色ですが、天然着色料などで着色している「たくあん」は色が違います。
着色料が入っている「たくあん」の中には、かなり鮮やかな黄色のお漬物もあります。
「たくあん」はおにぎりやお弁当などに入っている定番のお漬物です。
美味しいだけではなく、歯ごたえが良いのも嬉しい特徴です。
昔は「たくあん」を漬ける家庭も多く、時期になると、家の軒先に大根が干してありました。
しかし、現代では健康的な理由で、減塩志向となり、お漬物の需要が減少してきているようです。
そのため、減塩のお漬物が多く出回るようになりました。
一昔前の「たくあん」に比べると、今、出回っているものは塩分控えめになってきています。
ですが、発酵食品でもあるお漬物は、腸内環境にも良い効果が期待できる食品です。
そのため、塩分の過剰摂取にならない程度で、「たくあん」などのお漬物を美味しくいただきたいものです。
また、「たくあん」は干し方によって、見た目や食感が変わってきます。
かなりよく干してあるものから、まったく干していないものまで、さまざまな種類の「たくあん」が出回っています。
いろいろな「たくあん」を味わってみて、食感や味を比べてみるのも良いかもしれません。