「ともすれば」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「ともすれば」とは?意味と使い方

この記事では、「ともすれば」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ともすれば」とは?意味

「ともすれば」とは、「どうかすると」「場合によっては」の意味を持つ副詞で、「放っておくと、ある状態になりやすい」と言った状況を表現する言葉として使われます。

この言葉は副詞なので、動詞や形容詞や形容動詞などを修飾する形で使われます。


「ともすれば」の概要

「ともすれば」は前項で記載した様に「どうかすると」「場合によっては」の意味を持つ言葉ですが、これと似た表現に「ともすると」があります。

いずれの言葉も仮定条件を表現する言葉で、意味は全く同じです。

「ともすれば」に比較すると「ともすると」の方が柔らかな印象を受けるので、女性の方などは「ともすると」を使われる方が良いかも知れません。

この「ともすれば」は前項で記載した様に「放っておくと、ある状態になりやすい」と言った状況を表現する言葉として使われ、しかもある状態がネガティブな要素を持つ場合に使われることが多いと言えます。

従ってこの言葉を使って課題提起するだけでなく、合わせて課題解決を提案する使い方をする様に配慮されと良いでしょう。

この「ともすれば」の言葉は、古くから使われている古語が由来です。

その中でも最も古くは「竹取物語」「ともすれば、人間(ひとま)にも月を見ては、いみじく泣き給ふ」との記述があり、そこから一般的には「竹取物語」が由来だとされています。

ちなみに、引用した「竹取物語」の文章は、現代語に訳すと、「どうかすると、人のいない間にも月を見ては、ひどくお泣きになる」という意味になります。


「ともすれば」の言葉の使い方や使われ方

「ともすれば」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『会議の中で全体の意見の傾向に反する意見を述べると、ともすれば雰囲気が悪くなります。しかし正しいと思う意見を述べるのが、会議の意義です』
・『上司が出張していると、ともすれば気を抜いて仕事をしがちですが、そんな時こそ気を引き締めて仕事に向き合うべきです』
・『嫌なことが立て続けに起きると、ともすれば物事を悲観視しがちですが、そんな時こそ、カラ元気を出してでも前向きになるべきです』
・『会議の議題が余りにも重大な場合、ともすれば雰囲気は暗くなりがちです。しかしそんな気分では妙案は出ないので、出来るだけ明るい雰囲気で議論出来るような配慮が大切です』
以上の例文は、それぞれ少し長くなっていますが、先に記載した「課題提起するだけでなく、合わせて課題解決を提案する使い方」を例示しています。

「ともすれば」の類語や言い換え

「ともすれば」の類語や言い換えとして、「もしかして」「あるいは」「ひょっとして」「ややもすると」「どうかすると」などが挙げられます。

まとめ

「ともすれば」とは、「どうかすると」「場合によっては」の意味を持つ副詞で、動詞や形容詞や形容動詞などを修飾する形で使われます。

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