「まゆ」と「蛹」の違いとは?分かりやすく解釈

「まゆ」と「蛹」の違い違い

この記事では、「まゆ」「蛹」の違いを分かりやすく説明していきます。

「まゆ」とは?

「まゆ」とは、「活動を停止したり活動が鈍くなったりした昆虫(特に成虫前の蛹)を包み込んで保護している覆いの部分」のことを意味しています。

「まゆ(繭)」というのは、「ガ・チョウなどの幼虫が、自分が吐き出した粘着質の糸で作る自分(蛹)を守るための部屋・覆い」のことなのです。

狭義の「まゆ」は、「蚕(かいこ)が口から糸を吐き出して作る真っ白な殻状の覆い・絹糸(生糸)の原料となる蚕の糸で作られた覆い」という意味を持っています。


「蛹」とは?

「蛹(さなぎ)」とは、「チョウ・ガ・ハチなどの完全変態する昆虫の幼虫が最後の脱皮をして、活動をほぼ停止した成虫に近い形になっている状態」のことを意味しています。

「蛹」は薄い皮膜に包まれていて、成虫の昆虫が手足を折りたたんだような形態をしています。

しかし、「蛹」の内部は一部の神経・内臓以外は不完全などろどろした状態なので、外部からの衝撃には弱く、外部から蛹を守るために自家製の「まゆ(繭)」をつくっています。


「まゆ」と「蛹」の違い!

「まゆ」「蛹」の違いを、分かりやすく解説します。

「まゆ」「蛹」「昆虫が成虫になる前の段階の状態・活動と関係している言葉」ですが、「まゆ」「昆虫(幼虫)が作り出すもの」であり、「蛹」「完全変態する昆虫が成虫になる前の段階で取る形態」であるという基本的な違いがあります。

「まゆ」とは「活動を停止したり鈍化させたりした昆虫(蛹)を包み込んで保護する自家製の覆い」で、「幼虫が吐き出した粘着質な糸や葉・砂利」などで作られるものです。

「まゆ」に対して「蛹」というのは、「幼虫が粘着質な糸で作る覆い」ではなくて「成虫になりかけている幼虫そのものの成長段階(幼虫が最終脱皮を終えて成虫になるための準備をしている段階)」を意味している違いを指摘できます。

まとめ

「まゆ」「蛹」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「まゆ」とは「活動を停止した昆虫を包み込んで保護している覆いの部分・蛾などが自分が吐き出した糸で作る蛹を守るための覆い」を意味していて、「蛹」「昆虫の幼虫が脱皮をして成虫に近い形で活動を停止した状態」のことを意味している違いがあります。

「まゆ」「蛹」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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