イワシをベースになった食べ物としては「アンチョビ」と「オイルサーディン」がよく知られています。
しかし、この2つの食べ物を同じものだと思っている人が少なくありません。
そこでこの記事では、「アンチョビ」と「オイルサーディン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アンチョビ」とは?
「アンチョビ」は「カタクチイワシを塩漬けにして加工された食品のこと」です。
数カ月もの間、カタクチイワシを塩漬けしたまま発酵させて、オリーブオイルに漬けて保存しています。
アンチョビの発祥地はイタリアなのですが、現地では「アッチューガ」という名称で親しまれています。
日本では魚をおろして骨を除いた身の状態が人気があり、チューブや瓶に入ったペースト状のものも扱われています。
「オイルサーディン」とは?
「オイルサーディン」は「小さなイワシをオリーブ油に漬けて缶詰にした食材」です。
頭と内臓を取り除いて塩漬けにした後に、香辛料と合わせて油で煮ています。
「いわしの油漬け」といった感じですが、保存食としても重宝されており、日本でも輸入物・国産物などのオイルサーディン缶が販売されているのです。
「アンチョビ」と「オイルサーディン」の違い
では、ここで改めて「アンチョビ」と「オイルサーディン」の違いを見ていきましょう。
「アンチョビ」は火を使用せずにイワシを塩漬けにしてから発酵させてオイルに漬けて作ります。
片や、「オイルサーディン」はイワシを油に漬けて加熱するので「アンチョビ」とは加工の方法が全く異なっているのです。
また、「オイルサーディン」はイワシの頭や内臓を完全に取り除きますが、「アンチョビ」は3枚におろして加工するために見た目も違っています。
「オイルサーディン」はそのまま食べることができますが、「アンチョビ」はイワシの長期保存も目的に作られているために塩漬け処理されており、かなり塩味が強くなっている点も相違点。
同じイワシの加工食品とは言っても、「アンチョビ」は調味料の一種として料理に活用すべきなのです。
「アンチョビ」の例文
「アンチョビ」の例文を見てみましょう。
・『アンチョビは塩に漬けて作るためとても塩辛く、そのまま食べることはありません』
・『アンチョビはサラダやピザなどのトッピングにマッチしている』
「アンチョビ」は前述の通り、塩分が強いためにトッピングなどで利用すべきでしょう。
「オイルサーディン」の例文
「オイルサーディン」の例文は以下の通りです。
・『日本でオイルサーディンが初めて製造されたのは明治4年』
・『オイルサーディンには、DHAとEPAが豊富に含まれている』
まとめ
「アンチョビ」と「オイルサーディン」の違いを説明してきましたが、2つの食品は材料が同じイワシであっても、中身がかなり異なっています。
各々の特徴を活かした料理法も理解しておいた方がいいでしょう。
特性に合わせた調理でかなりの味を楽しめることと思います。