この記事では、「オブラートに包む」の意味を分かりやすく説明していきます。
「オブラートに包む」とは?意味
きつい表現、強めの表現を使わず伝えようとすることで、苦い薬をオブラートという食べられるフィルム状のものに包んで飲むということから来た比喩表現となっています。
なお、伏せ字による表現はオブラートに包むとは言いません。
「デザインが不評」という言葉をオブラートに包むと、「デザインが一般的ではない」「好きな人には刺さるデザイン」などと言った表現になります。
角の取れた表現なども近い言い回しですが、それ以上に刺激的ではない、直接的ではない表現を目指したものと言えます。
オブラートに包む表現はある程度語彙が必要でうまくまとめる技量も必要な表現でもあります。
比喩表現ではありますが、強めのオブラートに包むという言い方で強調してもある程度伝わりますが、日本で使われるオブラート自体は薄いフィルム状のものとなっています。
「オブラートに包む」の概要
同じものを取り上げた場合、自由に批評ができる雑誌と比較して、良い面を強調的に伝える目的のある企業のプレスリリースなどはあまり激しい言葉遣いはできず、比較的オブラートに包む表現が多く使われるものと言えます。
SNSなどでも角が立たないという目的ではある程度オブラートに包む表現をしたほうが良い場と言えますが、LINEや匿名掲示板ではそれほどオブラートに包む表現はされていません。
なお、多くの人がオブラートに包まない、直接的な表現をしている中でひとりだけオブラートに包む表現をすると若干嫌味に見えてしまう部分もあります。
褒め殺し、お高くとまる仕草などに近い方向性と言えるでしょう。
オブラートに包むという表現は基本的にはネガティブなものを抑えめにして伝えるもので、ポジティブな表現ではそれほどオブラートに包む必要はないでしょう。
「オブラートに包む」の言葉の使い方や使われ方
「彼の言い方は厳しく、オブラートに包むことを覚えて欲しい」「オブラートに包む言い方をすると勉強が得意じゃないな人」「もっとオブラートに包む会話ができればよかった」「オブラートに包む表現をしすぎてあまり伝わってこない」などの使い方があり、「悪い」を「良くない」にする、さらに「あまり良くない」とするなどがオブラートに包む言い方そのものと言えます。
「オブラートに包む」の類語や言いかえ
柔らかい言い方をする、角の立たない言い方をする、トゲのない言葉づかいをする、抑えめの表現をする、言い過ぎないようにするなどが言い換えとして使えます。
まとめ
オブラートに包むという言葉は表現の厳しさを和らげるテクニックで、学校の先生などはオブラートに包む話し方をするのが理想的と言えるでしょう。
特に生徒とその親との三者面談などではオブラートに包む表現を上手に使えるかが問題になってくると言えます。
オープンで匿名ではないインターネットの場でもオブラートに包む表現がベターでしょう。