「カラクリがある」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「カラクリがある」とは?意味と使い方

この記事では、「カラクリがある」の意味を分かりやすく説明していきます。

「カラクリがある」とは?意味

「カラクリがある」とは、事前に上手に働くような工作や仕掛けが加えられており、仕組まれている、仕込んでいると表現される様子を表す言葉です。


「カラクリがある」の概要

「カラクリ」とは、漢字では「絡繰り」と表現されますが、「カラクリ」「からくり」と平仮名やカタカナで書かれる場合が多くなっています。

「カラクリ」とは、日本に伝統的に伝わる機械仕組みの事や物を指します。

いわゆる「自動人形」「自動装置」などの事を指し、「糸を操作したりひっぱったりして動かす」という意味であった「からくる」という動詞を、名詞化した言葉が語源となっています。

日本における「カラクリ」「日本書紀」の時代まで遡り、台車に作られた人形が車輪の前進を利用してどの方向に進んでいても常に南の方法を示すという人形の記述が書かれているそうです。

現代でも、各地で執り行われるお祭りの際に、機械人形が設置されている神輿を担ぐなどの伝統が続いています。

このように「カラクリ」とは、何かしらの仕込みが行われている事を指すため、それが俗語として転化し様々な様子を表す言葉としても使われるようになったのです。


「カラクリがある」の言葉の使い方や使われ方

「カラクリがある」という言葉を使う機会は、もちろん何かしらの機械的な仕組みがある機械人形や自動人形などのについて話す時に「あの人形にはカラクリがある」と使用されます。

また何かの物事について「裏がある」「何か原因がある」といった、真実の部分が別にあるという意味で「この出来事にはカラクリがある」と使われる場合もあります。

この形で使われる場合は、自動人形や機械人形が実際に使われているかどうかについては関係なく、その出来事や事柄について何か別の真実があったり、仕込まれたような出来事であった場合に「カラクリである」と使用されます。

また上記の例で「カラクリである」と使われた場合は、「カラクリがある」事が事実であるかどうかについては問いません。

憶測や推測で、「この出来事にはカラクリがあるだろう」と使われる場合にも使用され、「カラクリがある」という事が断定された場合でも、もちろん「カラクリがある」は使用されます。

「カラクリがある」を使った例文

・『この伝統的な人形には、実がカラクリがある』
・『彼の抜擢は偶然かに思われたが、実はカラクリがあった』
・『この話には絶対にカラクリがあると思っていたのだが、実際はただの勘違いだったようだ』

まとめ

「カラクリがある」とは、日本に伝統的に伝わる機械人形を表す「カラクリ」から、仕掛けや仕込みがある事を表す俗語となっています。

もちろん機械人形や自動人形そのものを表す際にも使用される言葉でありますが、そのような仕組みがある事を表す比喩として「カラクリがある」と使われます。

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