「カルチャーショック」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「カルチャーショック」とは?意味と使い方

留学などでよく聞く「カルチャーショック」とはどんな意味なのでしょうか。

今回は、「カルチャーショック」の意味と類語を紹介します。

「カルチャーショック」とは?意味

「カルチャーショック」とは、「自分が体験してきた文化とは異なる文化に触れたと気に感じる大きな精神的衝撃」を意味する言葉です。


「カルチャーショック」の概要

ある人を形成する常識や倫理は育ってきた文化に強く影響されます。

普段意識することはほとんどありませんが日本で生まれて日本で育っている人が持っている価値観や行動基準は日本文化とは切っても切り離せません。

例えば「人に嘘をつかない」「困っている人には手を差し伸べる」「食事は残さず食べる」「元気であるのはいいことだ」といったような考え方や価値観は日本人にとっては当たり前であり反対する人はほとんどいません。

このような日本人にとっては当たり前の考えや価値観は日本という独特の文化によって培われたものです。

日本人の間での常識や土地に根ざした風習など様々な要素が渾然一体となったものを表現する言葉が「文化」であり、一般的には土地や民族など大まかなまとまりごとに共通する文化が存在します。

文化はある地域や民族にとって当然のものとして受け入れられますが、異なる文化同士では常識や価値観が大きく異なります。

このような「異なる文化同士が出会ったときに生じる文化差異による驚き」を指して「カルチャーショック」と表現します。

日本では出された食べ物を全部食べるのが常識ですが中国の一部地域では食事を残さず食べるのは物足りないことを表しているとされ常識はずれな行動にあたります。

困っている人を助けると自分まで道連れになってしまう可能性が高い砂漠地帯では困っている人は見捨てて自分を第一に考えるのが常識とされています。

これまで育ってきた文化とはまったく事なる価値観や考えを目の当たりにすれば誰しも驚き困惑するものです。

「カルチャーショック」とは「文明の衝突によって生じる戸惑い」であり新たな発見や気づきのきっかけになる一方、相互理解の妨げになることもあります。


「カルチャーショック」の言葉の使い方や使われ方

・『食べ物を平気で残す姿にカルチャーショックを受ける』
・『だまされたほうが悪いという考えにカルチャーショックを隠せない』
・『足りないなら奪えばいいという考えにカルチャーショックを受けるだけでなく相互理解を進めることが大切だ』
・『留学に行く目的のひとつはカルチャーショックを経験することである』

「カルチャーショック」の類語や言いかえ

・カルチャーギャップ
「事なる文化同士における風習や常識の違い」を意味する言葉です。

「カルチャーショック」が文化の違いを目の当たりにしたと気に感じる驚きや戸惑いを意味する言葉であるのに対し、こちらはショックのもととなる文化の違いそのものを表しています。

・文化摩擦
「事なる文化同士が接したときに生じるすれ違いや行き違い」を意味する言葉です。

文化が異なれば生活や行動に違いがあるのは当然ですが、文化的な違いが原因で争いやいさかいが起きることもあります。

そのような文化的な違いに端を発するトラブルを指す表現です。

まとめ

カルチャーショックは海外の文化と接したと気に使われる表源で日常生活でも用いられています。

新鮮な驚きであると同時にトラブルの種でもあるので良い意味と悪い意味の両方を知っておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典