この記事では、カタカナ語の「キャッチアップ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「キャッチアップ」とは?意味
「キャッチアップ」は英語の「catch up」から来たカタカナ語です。
「先行するものに対して追いつくことや、追いかけること」を意味します。
英語の「catch 」の意味が、「手に入れる」や「身に付ける」や「取り戻す」や「知覚する」と言った多岐にわたる意味を持つ事から、「キャッチアップ」の意味も使われる分野によってニュアンスが少し違ったものになっています。
次項で、そうした事について説明します。
「キャッチアップ」の概要
ビジネス分野においては、この「キャッチアップ」は、「追いつき、後れを取り戻すこと」の意味で使われ、メンバー間で情報等のギャップがある事を埋めて追いつくことや、自社が他社に対して遅れている点や負けている点に対して追いつことなどを表現する時に使われます。
また経済学分野では、発展途上国が先進国に追いつくことを指す言葉として使用されます。
IT分野では、「ニュースリーダー」において、未読のニュースを一括して既読にする機能を使い、最新記事に追いつくことを「キャッチアップ」と表現します。
さらに放送業界では、テレビ放送やネット配信された番組や動画を、再放送することを「キャッチアップ放送」や「キャッチアップ配信」と言う言葉を使っています。
その他にも、水泳では「キャッチアップクロール」と言う用語で使われていますし、医療関係においては、「キャッチアップ障害」と言う専門用語があります。
特別な分野での専門用語は別にして、ビジネス界で使用される「キャッチアップ」の意味は、次項の使用例も参考にして充分に理解し、使いこなせる様にされると良いでしょう。
「キャッチアップ」の言葉の使い方や使われ方
「キャッチアップ」のカタカナ語では、以下の例の様に使われます。
・『前回の会議に参加できなかったメンバーは、議事録等を確認され、キャッチアップされた上で、今回案内の会議に御参集ください』
・『業界のトップ企業の地位に胡坐をかいていると、競合企業に簡単にキャッチアップされてしまう。トップ企業と言えども、挑戦するマインドを失ってはいけない』
・『いくつかの発展途上国が、労務費の安さを武器に急速に力を付けて来ている。日本はキャッチアップされない様に、さらに高付加価値産業へのシフトが必要です』
「キャッチアップ」の類語や言い換え
「キャッチアップ」の類語として、「追走」や「猛追」や「追尾」などを挙げる事が出来ます。
また前項の使い方例の一番目に示した様な使用例では、何かを「把握する」や「理解する」と言い換える事も出来ます。
まとめ
「キャッチアップ」は英語の「catch up」から来たカタカナ語で、「先行するものに対して追いつくことや、追いかけること」を意味します。
ビジネスや経済においても、しばしば使われる言葉なので、充分理解して使いこなせるようにすべき言葉と言えます。