この記事では、「ギーク」と「ナード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ギーク」とは?
「ギーク」は、“Geek”と表記します。
英単語のひとつなのですが、「学校の授業で出てきたかな」と思う人は少なくないはずです。
なぜならば、「ギーク」はスラングと呼ばれる公の場には相応しくない言葉だから。
ならば、知らなくても当然なのです。
では、どのような意味なのでしょう。
簡単に言うと、オタクのことです。
相手に対して侮蔑の意味を込めて呼ぶ際に用いられます。
実際、「ギーク」という言葉の発祥を紐解くと、見世物を生業とする人たちのことを軽んじて「ギーク」と呼んでいた過去が存在します。
憎らしい相手に向かって悪口として「ギーク」と呼び捨てたこともありました。
そのご、時代の流れとともに意味合いが少しずつ変化していったのです。
それはパーソナルコンピューターの出現によるものでした。
後に、他の人とは比べ物にならないくらいに豊富な知識やこだわりを持つ人に対し、「ギーク」と呼ぶようになったのです。
「ナード」とは?
「ナード」は、“Nerd”と表記します。
この「ナード」も「ギーク」と同じくオタクを表す言葉として認識されています。
ただし、「ギーク」ほどに古い言葉ではありません。
似た言葉にバカを意味する“Nurd”や愚か者を意味する“nert”がありますが、これらの言葉がナードが生まれるきっかけになったとも考えられています。
性格が内向的な人が多く社交性が著しく乏しいという特徴があり、私たちが抱くオタクのイメージそのものと言えます。
「ギーク」と共通している点として、非常に専門的な知識を持っていることが挙げられます。
人にはないスキルを活かし、大いに活躍しているわけです。
しかしながら、内向的な性格故に人前で活躍することを好まないために、研究職などに就いています。
「ギーク」と「ナード」の違い
「ギーク」とナードの違いを、分かりやすく解説します。
「ギーク」と呼ばれて腹が立たない人は少なくなく、「ナード」と呼ばれることを嫌がる人は相当数います。
つまり、ナードという言葉のほうがよりネガティブなイメージがあるのです。
また、「ギーク」は社交性があるために「ギーク」に限らず「ナード」とも、そしてそれ以外の人とも友好的な関係を築くことができます。
一方のナードは、実に狭い世界の中で関係性を完結したがる傾向があるために、ナードとしか関わらないという人が大半です。
つまり、「ナード」はナードと一緒にいるのが一番気楽で幸せというわけです。
まとめ
少し前ならば、オタクは変わりもので理解し難い存在でした。
ところが、最近は豊富な知識を持ち合わせた人と世間の評価は良いほうへ変わっています。
同じように「ギーク」と「ナード」もイメージが変わってきている言葉なのです。
簡単に言えば、オタク。
詳しく言えば、ニッチな分野の知識人。
「ギーク」は面白く愉快なオタク。
「ナード」はおとなしく、目立たないオタク。
このような違いなのだとシンプルに考えると区別がつきやすく、分かりやすいはずです。