この記事では、「ゲーム廃人」を分かりやすく説明していきます。
「ゲーム廃人」の意味
日常生活に支障をきたすほどゲームに熱中している人。
「ゲーム廃人」の解説
「ゲーム廃人」は、別名「ゲーム障害」ともよばれ、2019年5月25日に世界保健機関“WHO”から発表された国国際疾病分類の第11回改訂版によると、精神疾患として位置づけられることになりました。
2021年現在では、適用されておらず、2022年からの適用されます。
アルコールやギャンブルなどの「嗜癖行動」と同じ分類であり、「嗜癖行動」とは、精神作用物質ではなく、行動したときの過程を依存対象とする依存症です。
WHOは主なゲーム障害の特徴として3つのことをあげています。
A. ゲームする時間をコントロールできない。
B. 日常生活や社会活動よりも優先してゲームを遊んでしまう。
C. ゲーム以外のことで悪影響が出ているが、ゲームを続けたり、より長い時間ゲームしたりする。
これら3つのことが、通常は少なくとも12か月以上続く場合に「ゲーム障害」と診断される可能性がありますが、重症だと判断された場合には、短い期間でも診断可能だとされています。
同じ姿勢でずっとゲームしていたため、エコノミークラス症候群になって死亡した例もあります。
「ゲーム廃人」のうち、オンラインゲームにはまる人たちは、「ネトゲ廃人」と呼ばれています。
オフラインゲームは、長時間やり続けると他人とかかわりが無く飽きてしまうことが多いため、過度の依存症になるリスクは少ないのですが、オンラインゲームでは、ゲーム内に「コミュニティ」、「コレクション要素」、「対人戦」、「チームプレイ」、「アップデート」などの要素があるため、依存しやすくなります。
以下はそれぞれの要素について解説します。
コミュニティ
「コミュニティ」は、“SNS”での人間関係を思い浮かべれば、イメージしやすいのですが、みんなでゲームのことに限らず、日常会話、仕事、人間関係などを好き勝手にチャットしながらゲームしていす。
“SNS”をやったことがある人なら、同じゲームという共通の趣味を持った人たちが集まっているので、会話が弾んで楽しいことは容易に想像できるのではないでしょうか。
コレクション要素
「コレクション要素」は、武器や防具などの装備やカード、実績などが当てはまります。
ゲームする時間が少ないと相当運が無い限り、低確率でドロップするレア装備は手に入りませんし、カードも同様です。
実績はゲームによって違いがありますが、他人からも見える達成度としての役割があると、長い時間をかけて成長したという頑張りが見えてきます。
このように、「コレクション要素」の共通点は、他人よりも目に見えて差が出るところで、同時に“SNS”やゲーム内で発信することで自己顕示欲を掻き立てられるため、強い依存心を引き起こします。
対人戦
「対人戦」は、コンピュータのように相手の行動が限定されていないため、意表を突いた戦略などが起こりえます。
オフラインゲームの場合にあった飽きてしまうという要素が少なくなっており、勝てるようになってくると、1日に10時間以上もの時間を永遠と対戦に費やすようになります。
チームプレイ
「チームプレイ」は、個人の技能だけではなく、他の人の行動を予測することで一人では勝てない敵に勝てるように成ったり、自分の役割を持つように成ったりします。
これは特定の人間同士でしか成立しない場合が多く、一人が辞めてしまうと他の人に迷惑が掛かってしまうなどの問題が起こりえます。
最終的には人のためにゲームを続けなければ成らなく成ってしまうという奇妙な現象が起こります。
アップデート
「アップデート」は、ゲーム運営会社側が、何らかの追加要素や変更要素をいれることで、常に飽きさせないように工夫しているため、長く続けた人ほど辞められなくなります。
「ゲーム廃人」の使われ方
廃人という言葉が疲れているため、基本的には非常にネガティブなイメージを持っている言葉ですが、突き抜けてしまうと普通の人には到達できない領域になってしまうため、逆説的に称賛の言葉に成る場合があります。
「ゲーム廃人」の例文
「彼はすっかりゲーム廃人になってしまった」「ゲーム廃人」に対するネガティブな意味合いが強くでている。
「あのボスをソロで倒してしまう何て凄いゲーム廃人だ」本来一人で倒せないようなボスを一人で倒してしまったことに対しての称賛を含む使い方。
「ゲーム廃人」の類義語
「ネトゲ廃人」
ネットゲーム依存症
「“SNS”廃人」