この記事では、「ショベルカー」と「ブルドーザー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ショベルカー」とは?
長いアームと先端に備えられたバケットによって掘る作業を行うことができる重機で、キャタピラによって荒れた土地でも走行できます。
油圧ショベル、ユンボ、パワーショベルなどもショベルカーに含まれます。
キャタピラを使わず、本体の機能でその位置を360度回転することができ、土砂のダンプカーの積み込みなどを行います。
通常のショベルカーは掘る作業を行うことができますが、先端のバケットを別のアタッチメントに取り替えることで解体作業などにも用いることができますが、解体車などとは呼びません。
また、林業にも使うことができますが、除雪作業は基本的には行いません。
なお、タイヤで走行し、車体前部に大きなバケットを持った重機はホイールローダーやショベルローダーなどと呼ばれて区別されます。
アームとタイヤで用意に見分けることができるでしょう。
「ブルドーザー」とは?
土砂のかきおこしや盛土、整地に用いる建設機械のことで、キャタピラによって走行し、先端はブレードと呼ばれるショベルカーのバケットよりも平たく鋭さのあるものを装備しています。
このブレードによって土砂を押しのけつつ進んで整地を行います。
基本的に建設現場での仕事を行い、除雪をするタイプは車輪式のホイールローダーやショベルローダーとなっています。
水陸両用のブルドーザーも存在しており、水中用のモーター駆動式ブルドーザーも稼働しています。
こちらは遠隔操作による操縦で、護岸工事などで活躍します。
キャタピラの形状を変えて湿地で活躍するタイプや、超大型タイプなどもあります。
「ショベルカー」と「ブルドーザー」の違い
「ショベルカー」と「ブルドーザー」の違いを、分かりやすく解説します。
ショベルカーは土砂を掘ってダンプカーに積んだり、先端のアタッチメントを交換して解体作業などで使われる重機で、運転室やエンジン、アームなどを備えた本体の部分が360度回転する機構が備えられています。
ブルドーザーは土砂を押しのけて整地する作業に使われるもので、本体を回転する機能はなくキャタピラによる旋回機能で旋回します。
ブルドーザーの先端の板はブレード、ショベルカーのすくう部分はバケットと呼ばれます。
現在日本では災害復旧や解体現場などでも使えるショベルカーのほうが見る機会が多いものの、整地を主に行うブルドーザーは大規模な再開発の現場や護岸工事など水中作業などで見られます。
水陸両用のものがあるのはブルドーザーだけです。
また、ブルドーザーの突進するようなパワフルな姿からブルドーザー型の人、ブルドーザーのような人という比喩表現もありますがショベルカーにはありません。
まとめ
「ショベルカー」と「ブルドーザー」は土砂を扱いキャタピラで走行する共通点はあるものの、機構や役割は全く異なっています。
なお、ショベルカーには小型のブルドーザーのブレードを付けて簡易的にブルドーザーとして使うこともありますが、その逆はありません。