普段の食生活の中で、「ジャム」や「マーマレード」は、ヨーグルトに入れたり、パンに塗って食べたりしています。
また、これらは保存食品としても便利です。
この記事では、「ジャム」と「マーマレード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャム」とは?
「ジャム」とは、果物の果肉に砂糖を加えて、煮詰めた食品のことを言います。
果物に砂糖を加えて煮詰めると、果物の中のペクチンが酸と糖に反応するので、とろりとした状態になります。
「いちごジャム」や、「りんごジャム」、または「ブルーベリージャム」などが代表的です。
他にも数種類の果物を合わせた「ミックスジャム」もあります。
「ジャム」の歴史は古く、旧石器時代後期に人類がミツバチの巣から採取したハチミツで、果物を煮詰めていたようです。
「ジャム」は元々、何かが詰まる、混雑すると言うような意味合いがあります。
食品以外でも、「ジャム」という言葉が使われています。
例えば、「ジャムセッション」は、音楽用語で、演奏者たちが集まって、即興演奏をすることです。
また、「トラフィックジャム」は、交通渋滞のことで、交通量が多く、混雑していることを意味しています。
「マーマレード」とは?
「マーマレード」とは、オレンジや夏ミカンなどの柑橘系の果物の果肉と皮、または果汁と皮などを砂糖で煮詰めた食品です。
「マーマレード」は、果肉だけではなく、皮が入っていることから、甘味に加えて、苦みがあるのが特徴です。
そのため、子供の頃は苦手だったと言う人もいるかもしれません。
「マーマレード」という名前は、ポルトガル語から来ていると言われています。
「マーマレード」の始まりは諸説あり、スコットランドが発祥という説もありますが、確実ではないようです。
「ジャム」と「マーマレード」の違い
「ジャム」と「マーマレード」の違いを、分かりやすく解説します。
「ジャム」は果物の果肉に砂糖を加えて煮詰めた保存食品です。
甘酸っぱい味わいが特徴です。
一方、「マーマレード」は果物の果肉に皮を加え、砂糖で煮詰めたものです。
皮が多い果物でないと加工できないので、柑橘系の果物が良く使われています。
甘酸っぱさと苦みの両方を味わうことができます。
なので、「ジャム」は果肉だけで作られているものに対し、「マーマレード」は果肉と皮で作られているという違いがあります。
味わいも、「ジャム」は甘酸っぱいですが、「マーマレード」はそこに苦みも加わっています。
まとめ
「ジャム」や「マーマレード」は世界中の人々が慣れ親しんでいる食品です。
果物は生のままでは、すぐに傷んでしまいますが、「ジャム」や「マーマレード」にすることで、常温でも長期保存が可能になります。
同じ果物から作られていても、商品によって味が違います。
なので、それぞれの味わいを比べながら楽しんでみるのも良いでしょう。
また、「ジャム」や「マーマレード」だけの味を楽しむこともできますが、他のさまざまな食品と組み合わせることで、新しい美味しさの発見があるかもしれません。