「ズムハラ」とは意味や使い方、例文も解説

「ズムハラ」とは新語・ネット用語

この記事では、「ズムハラ」を分かりやすく説明していきます。

「ズムハラ」の意味

web会議サービスZoomを使用する際のハラスメント「Zoomハラスメント」の略。


「ズムハラ」の解説

「ズムハラ」とは、新型コロナウィルス感染症による在宅ワークやオンライン飲み会などの普及により、web会議サービスアプリの「Zoom」を使用したオンライン会議やオンライン飲み会などのやりとりの際に発生する、セクハラ、パワハラ、モラハラなどの総称です。

具体的にはオンライン上で映った相手の容姿、部屋の家具や内装などに対して非難したり、オンラインだからと言って威圧的な態度で接したり、性的な言葉を発するといって行為を指します。


「ズムハラ」の使われ方

「ズムハラ」の使われ方として、オンライン会議中に回線切れなどのネット上のトラブルに対して叱責するなどのパワーハラスメントや、同居家族や恋人についてしつこく質問したり、全身がカメラ上に映るように強要したりするなど多岐に渡ります。

「ズムハラ」の例文

「リモート会議の際に、部屋着に着替えるように指示された。これは明らかなズムハラだ」
プライバシーな部屋着物やパジャマに着替えるように上司などに指示されるのは、明白なセクシャルハラスメントに当たります。

リモートでのオンラインで会議をしている事を逆手に取り、相手のプライバシーの部分を見せるように強要するのは、ズムハラに当たります。

「オンライン会議中に自宅の掃除が行き届いておらず、部屋が汚れている事を上司に叱責されるのはズムハラだ」
これもプライバシー空間である自宅の様子について、オンライン会議では本来関係ない部分にもかかわらず、自宅の清掃状況や片づけが行き届いてるかどうかを指摘し、叱責するのはズムハラに当たります。

「リモートでのオンライン業務中に、休憩時間やトイレなどの離席時にも、画面を映しておくように指示されるのはズムハラだ」

モラルハラスメントに当たる例で、トイレや休憩などの本来自由な時間である時にも、カメラに状況を映しておくように指示される事は、プライバシーの侵害であり、ズムハラです。

「オンライン飲み会での、酔った男性からのズムハラが酷くて、オンライン飲み会にはあまり参加したくない」
オンラインという名目で誘われる飲み会においては、なかなか断りづらいものです。

それを利用して女性に対して個人的な連絡を迫ったり、一対一でのオンライン飲み会を強要してきたり、自宅の場所を聞き出そうとするなど、飲酒を伴う場面では相手がオンラインという事をいい事にセクシャルハラスメントが横行する恐れもあります。

「オンライン会議をしていたら、『お宅の子供さんうるさいから黙らせて』と泣く子供を泣き止むように注意しろと言われた。こんなズムハラは耐えられない」
「ズムハラ」の対象は家族にまで影響します。

在宅ですのでどうしても生活感が影響してしまうのは仕方のない事です。

その上で家族に対しての暴言や、仕事とは関係がない同居している恋人や親について執拗に話すように強要されたり、しつこく家族について聞かれたり、子供のしつけについて強く罵倒されるなどの行為は全てズムハラに当たります。

「ズムハラ」の類語・関連語

「ズムハラ」の類語・関連語を紹介します。

リモートハラスメント「リモハラ」

新型コロナウィルス感染症による在宅ワークの普及により、在宅での仕事をしている際、仕事内容について必要以上の報告や監視を行う事を指します。

在宅ワークをしている事に対して、給料泥棒と罵ったり、仕事の進捗状況の報告を過度に迫ったり、在宅だからと言って実行不可能な実務業務を押し付けられたり相手が見えない事をいい事に行われる、パワーハラスメントやモラルハラスメント、セクシャルハラスメントなどを指します。