建築材の中には、色々なタイプがあります。
この記事では、「セメント」と「生コン」の違いを分かりやすく説明していきます。
工事やDIYにまつわる知識を深めていきましょう。
「セメント」とは?
セメントとは、建築材の材料のひとつ。
エジプトの古代遺跡からも発掘された、昔からある「接着剤」のことです。
セメントに砂利や水を混ぜると、コンクリートができます。
セメントに砂を加えると、モルタルができます。
色々なものを形作るものがセメントです。
ひと口にセメントといっても、その種類は色々とあります。
メジャーなものは、石膏を混ぜたポルトランドセメント。
そのほか、混合セメントや特殊セメント、リサイクル型のセメントなどがあります。
セメントは上手に利用すれば、花壇や土間作りにも応用できます。
このとき水分が多すぎたり少なすぎたりすると、ヒビ割れの原因になってしまうので、配合には気を付けておきましょう。
「生コン」とは?
生コンとは、生のコンクリートのこと。
セメントに砂利や水を混ぜて、固まらない段階のコンクリートを指します。
街で見かけるコンクリートミキサー車内部の、プロペラの中で回っているものが「生コン」です。
生コンは、生コン専用の工場でつくられて、工事現場に運ばれていきます。
カチカチに固まっていない生コンは、とろとろと柔らかく生クリームのようです。
生コンを使うメリットは、現場でセメントや砂を混ぜなくていいこと。
混ぜる水の量を微調整しなくてもよく、高品質のコンクリートを塗りたいときにも役立ちます。
生コンは戸建て住宅の基礎部分のほか、マンションの外構や外壁に利用されることもあります。
また大きな橋や防波堤、高速道路やビルに用いられることもあります。
街づくりに欠かせないのが生コンです。
「セメント」と「生コン」の違い
どちらも現代の建築に無くてはならない素材です。
「セメント」と「生コン」の違いを、分かりやすく解説します。
・セメントから生コンが作られる
「セメント」と「生コン」は、とてもよく似ているので紛らわしいです。
整理すると、生コンを作るために必要なのがセメント。
セメントに水や砂など、いくつかの材料を混ぜたものが生コンになります。
またセメントは「接着剤のひとつ」なので、それだけでは使用できません。
砂や水などを加えて化学反応をおこさないと、工事現場で用いることはできません。
人の手を加えないと利用できないものがセメント。
そのまま現場で使用できるものが生コンになります。
ちなみにセメントの化学反応を、水和反応と呼んでいます。
水和反応が起きると、セメントが固まりコンクリートに変化します。
まとめ
「セメント」と「生コン」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも家やマンション、ビルを建築するときに、欠かせない建築素材です。
セメントに水と砂利を混ぜたものが生コンです。
生コンは生のコンクリートのこと。
現場で「練りの作業」をおこなわずに、すぐ使える便利な素材です。