洋裁やファッションの用語に、「タイプライター生地」と「ブロード生地」という専門用語があります。
この記事では、「タイプライター生地」と「ブロード生地」の違いを分かりやすく説明していきます。
生地の区別に役立ててみてください。
「タイプライター生地」とは?
タイプライター生地とは、密度こく織られた生地のこと。
パリッとした固さが楽しめる、ハリのある生地です。
しっかりとした厚みと高級感があるので、シャツやワンピースなど色々な洋服に仕立てられます。
生地の中でも、優等生なタイプです。
ちなみにタイプライター生地というユニークな名前は、1800年代にデンマークで生まれた機械のタイプライターに由来しています。
タイプライターで文字をガンガン打っていくように、高密度で糸が撃ち込まれているからこの名が付きました。
目が詰まっていることから透けにくく、ぱりっとした品の良さも感じられます。
アイロンをかけないと洗いざらしたようなナチュラルな生地に変身するので、フォーマルからカジュアルまで様々なテイストの洋服として楽しめます。
「ブロード生地」とは?
ブロード生地とは、平織りの生地のこと。
平織りというのは縦の糸と横の糸を、互い互いに織りあげた生地のことです。
ブロード生地の特徴は、何といってもその使いやすさ。
薄手なので針をとおしやすく、初心者でも失敗が少なく扱えます。
欧米でブロード生地というと、昔ながらの羊毛の生地をさすことも多いのですが、現在ではブロード生地というと手に入りやすい綿やポリエステルの生地をあらわします。
通気性が高く風通しのいい素材なので、メンズのシャツやレディースのワンピースなどに良くつかわれます。
しっかりと織られた生地なのでめったなことで穴が開くことが少なく、ご家庭の洗濯機でもじゃぶじゃぶ気持ちよく洗えます。
肌ざわりがいいので、オールシーズン快適な洋服をつくれます。
「タイプライター生地」と「ブロード生地」の違い
洋裁のお店でよく見かけるのが「タイプライター生地」と「ブロード生地」です。
「タイプライター生地」と「ブロード生地」の違いを、分かりやすく解説します。
・ハードかソフトか
「タイプライター生地」と「ブロード生地」は洋裁でよく使われる生地の種類です。
どちらを買おうか迷った場合には、触り心地や風合いをチェック。
タイプライター生地は厚みがあってハリのある生地です。
見た目にも重みがあり、仕立てたときに適度なボリュームも楽しめます。
一方でブロード生地は、しなやかで柔らかい風合いの生地。
生地に薄さがあり、とろみがあります。
まとめ
「タイプライター生地」と「ブロード生地」の違いを分かりやすく解説しました。
ざっくり言うとタイプライター生地は糸の密度が高く、ハードな風合い。
対してブロード生地は、なめらかでソフトな風合いの生地となります。
使われる糸の種類によってもテイストは異なってくるので、シーンに合わせてベストな生地を選んでみてください。