「タカ派」と「ハト派」の違いとは?分かりやすく解釈

「タカ派」と「ハト派」の違い違い

政治や政局関係のニュースでたびたび耳にする言葉として「タカ派」「ハト派」があります。

知っていて当然のように使われることの言葉ですがあらためて考えてみると正確ない意味を知らないという人は多いのではないでしょうか。

今回は、「タカ派」「ハト派」の違いについて解説します。

「タカ派」とは?

「タカ派」とは政治用語のひとつで「強権的な介入や直接的な行動を辞さない強硬派」を指します。

もともとは肉食の猛禽類が荒々しく攻撃的な態度をとることが由来であり、激しく戦いも辞さない思想信条や態度を指して「タカ派」と表現されるようになりました。

もともとは暴力や武力の使用をためらわない人々という意味合いで使われていましたが、現在ではそのような人たちは過激派と呼ばれ「タカ派」とは別に扱われています。

現在の「タカ派」は強権を持って問題の解決にあたる強い態度を優先する考えやそのような考えを持つ人を指す言葉として使われています。


「タカ派」の使い方

・タカ派の総理が選ばれる。

・野党にはタカ派が多い。

・主流派がタカ派ばかりになると軍事衝突も現実味を帯びてくる。

・タカ派の主張には全く現実味が感じられない。


「ハト派」とは?

「ハト派」とは政治用語のひとつで「平和的で穏健な手段で物事の解決を目指す慎重派」を指します。

「ハト派」の名称は鳥のハトが持つ平和的なイメージに由来しています。

古来より平和のシンボルとされてきた平和的なイメージを武力による解決を好まず平和的な解決を模索する態度に重ねあわせて「ハト派」と呼ばれます。

「ハト派」は直接的な武力行使や介入を好まず話し合いなど平和的な手段による解決を是とします。

ただし、行動そのものは平和的な手段を優先していても目的が必ず平和的であるとは限りません。

敵対関係にある国に対して降伏を呼びかけ話し合いによる併合の受け入れを要求する場合、行動そのものは武力使用を避けようとする「ハト派」ですが他国の併合という行為そのものは必ずしも平和的なものではありません。

行動そのものが慎重であるか、穏健な手段を優先するかで判断されるため過激な思想を持つものであっても手段が穏健であれば「ハト派」と呼ばれます。

「ハト派」の使い方

・ハト派の大統領が選ばれた。

・紛争の解決が長引いているのは武力行使に反対するハト派のせいだ。

・好景気のときにはハト派の人気が上がりやすい。

・国際協調路線を優先するのはハト派的な政策だ。

「タカ派」と「ハト派」の違い

「タカ派」「ハト派」は問題解決における姿勢の違いによって区別されます。

「タカ派」は積極的に介入を試み影響力の行使に積極的です。

武力や暴力など直接的な行動も選択肢に含まれ、厳しい態度をよしとします。

「ハト派」は平和的で穏健な態度を優先します。

問題の解決にもまずは話し合いでの解決を優先し武力行使など直接的な介入は最後の手段だと考えます。

政治の世界以外でも「タカ派」「ハト派」という表現が用いられることがあります。

多くの場合「タカ派」は積極派、「ハト派」は慎重派というシンプルな意味合いで使われます。

まとめ

「タカ派」「ハト派」はニュースなどで当たり前に使われる表現です。

社会人としては絶対に知っておくべき一般常識なので正しい意味を理解しておきましょう。

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