「ドル箱路線」とは?意味や使い方、例文など解釈

「ドル箱路線」とは?新語・ネット用語

この記事では、「ドル箱路線」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ドル箱路線」とは?意味

「ドル箱路線」とは、鉄道や航空機やバスなどの公共交通機関において、多くの人が利用し、さらに収益性が高い区間を指す俗語です。


「ドル箱路線」の概要

「ドル箱路線」「ドル箱」は辞書によると、金銭を入れる箱や、多くの利益をもたらす人や商品を指す俗語とされています。

「ドル箱路線」における「ドル箱」は、まさに後者の、多くの利益をもたらす商品の意味で使われているのです。

「ドル箱」という言葉は、明治時代から存在し、当初は「千両箱」のことを指し、金銭を入れる箱の意味で使われていました。

しかし、いつしか貿易商の間で、基軸通貨のドルを稼ぐ大金持ちの旦那を「ドル旦(バコ)」と呼ぶようになり、それが転じて多くの利益を上げる人や物を指す「ドル箱」が俗語として定着したのです。

パチンコやパチスロで出玉やコインを入れる容器を「ドル箱」と呼びますが、この「ドル箱」は、千両箱と同じ金銭を入れる箱の意味から来ており、「ドル箱路線」「ドル箱」は、そこから転じた儲けの良い人や物を指す意味で使われているのです。

さて、公共交通機関は一般的には多くの路線を有しており、鉄道網やバス網や航空網を充実させる事で、利便性を高め、公共性を高めています。

しかし鉄道にしろ、バスにしろ、航空機にしろ、運行する会社トータルとして利益を上げなければ、会社の存続が出来ませんし、公共性も維持する事は出来ません。

実際には、運行区間には赤字の区間もあれば、黒字の区間もあり、黒字の区間の中でも利用客が多く、かつ収益性が高い「ドル箱路線」がある事で、赤字路線のマイナス分をカバーし、会社の利益体質が維持できていると言えるのです。

地方の鉄道会社等で、「ドル箱路線」を持たない会社では、赤字路線だけで運行している所が多く、会社存続の危機に直面している所も少なくないのが実態です。


「ドル箱路線」の言葉の使い方や使われ方

「ドル箱路線」は、『JR各鉄道会社は、やはり新幹線がドル箱路線と言えます。』や『運航路線が少なく、ドル箱路線などとは無縁のローカル鉄道会社は、どこも経営難に陥っている。』の様に使われます。

「ドル箱路線」の類語や言いかえ

「ドル箱路線」の言い換えとしては、「収益源路線」「高収益路線」「稼ぎ頭路線」等が上げられます。

まとめ

「ドル箱路線」とは、鉄道や航空機やバスなどの公共交通機関において、多くの人が利用し、さらに収益性が高い区間を指す俗語です。

この「ドル箱路線」の存在により、多くの鉄道・バス・航空会社は会社トータルで黒字を維持できていると言えます。

会社トータルが、黒字を維持できている事で、赤字路線でも許容して運行が出来る範囲があり、それにより交通網を維持し、公共性を守れていると言えるのです。

「ドル箱路線」とは無縁の地方鉄道会社では、会社存続の危機に陥っている所も少なくありません。