この記事では、「バイブル商法」の意味を分かりやすく説明していきます。
カタカナ混じりの言葉をおさえていきましょう。
「バイブル商法」とは?意味
バイブル商法とは、健康食品の売り上げを後押しするビジネスモデルのこと。
嘘の体験談などをつづった、書籍や新聞広告をあらわします。
「この商品を使っていたら、20歳若返ったんですよ」とアピールしながら、巻末にのっている健康食品やグッズを買わせるやり方です。
痩せたい人、病気を治したい人の心理を、たくみに利用した方法になります。
そもそも「バイブル商法」の「バイブル」とは、権威ある書籍のこと。
手引きやハウツー本をあらわします。
そして「商法」とは「あきない」です。
つまり「ハウツー本を利用したあきない」をバイブル商法と呼んでいます。
商法という言葉には、自社の利益をアップさせるためなら、あくどい手を使っても構わないという否定的なニュアンスも含まれています。
そのためバイブル商法も、ステルスマーケティングのように悪い意味があります。
「バイブル商法」の概要
「バイブル商法」という言葉が使われるようになったのは、健康増進法という法律が改正されてからです。
この改正によってサプリメントなどの健康食品に、虚偽の広告をのせることが禁止となりました。
実際に「がんが治る」というバイブル本を出版していた出版社に、行政指導がはいる事態もおこっています。
健康食品は薬ではないので「治る、効果がある」とはっきり断言してはいけないことになっているのです。
ただ日本には「宣伝の自由」というものもあるので、どこまで規制がおこなわれればいいのか難しい点もあります。
「バイブル商法」の言葉の使い方や使われ方
「バイブル商法」はこのように使います。
・『健康ブームにのった、バイブル商法が問題となっているようだ』
・『健康食品の会社で、バイブル商法についての勉強会が開かれた』
・『バイブル商法の先がけと思われる、健康本を見つけた』
「バイブル商法」は科学的な根拠のない体験談や効能をうたった書籍や新聞広告のことです。
最近では健康食品をあつかう企業でも、こうした講習会が開かれています。
法に触れない範囲での、運用が求められています。
「バイブル商法」の類語や言いかえ
「バイブル商法」はこの言葉に、置きかえもできます。
・ステルスマーケティング
・フェイク広告
ステルスマーケティングは「広告にみせない広告」のこと。
ステルスには「こっそり行う」という意味があります。
宣伝だと分からないように、自然に商品を売る手法です。
またフェイク広告は、芸能人の画像を無断でつかって、フェイクの広告を作り上げることです。
まとめ
「バイブル商法」の意味と使い方をおさらいしました。
「バイブル商法」とは科学的な根拠のない効能をうたった、ハウツー本や新聞広告のこと。
巻末にある健康食品を売るための、ビジネススタイルとなります。