「パワハラ」と「指導」の違いとは?分かりやすく解釈

「パワハラ」と「指導」の違い違い

この記事では、「パワハラ」「指導」の違いを分かりやすく説明していきます。

「パワハラ」とは?

ハラスメントの一種となる職場での「パワーハラスメント」略して「パワハラ」

身体的な攻撃、精神的な攻撃、仲間外れ、過大な要求、過小な要求、プライバシーの侵害などが主に職場での「パワハラ」となります。

ただし、大きなケガやアザなどが残るような暴力以外における「パワハラ」は、立証しにくいというのが現状です。


「指導」とは?

職場での指導は、上に立つものが下のものに対して行う必要不可欠な行為となります。

部下の成長、業務の効率化など、職場で必要なことを教える行為が「指導」です。

電話の応答の仕方から名刺の渡し方、お客様や取引先との接し方。

もちろん、実質的な仕事の進め方など、すべて上司の「指導」によって覚えていくものとなります。

入社したてて、すぐに仕事ができる人などいません。

入社した新入社員は、多くの上司からの「指導」により、仕事を覚え成長していくのです。


「パワハラ」と「指導」の違い

実際に「パワハラ」「指導」の見極めは非常に難しいものとなります。

しかし、1つ1つ状況から考えることで、「パワハラ」「指導」の違いが見えてきます。

まず、その目的です。

「パワハラ」の場合、その行為における目的は、相手を単に馬鹿にするだけの行為、自分のストレス解消を目的としているだけの行為、相手を辞めさせるためだけの行為、です。

一方、「指導」の場合の目的は、その人の成長を願い、促すことを目的とし、社内全体の業務状況を改善することが主な目的となります。

このことから、「パワハラ」「指導」を目的で比較した場合、「パワハラ」の目的は自分のストレス解消などといった相手を思いやる行為ではなく、自分のために行うだけの行為となり、「指導」の場合は、あくまでも、相手のこと、会社全体のことを思い行う行為となります。

この点が、「パワハラ」「指導」の大きな違いです。

そのほか、業務上において「パワハラ」の場合は、業務に必要のないプライベートまで立ち入る、否定する。

その人の技能以上の仕事をわざと課す、過度な仕事量を課す、などとなり、社内で必要な業務を課す「指導」とは、その内容は大きく異なってきます。

これらの結果、「パワハラ」は、退職者が増え、職場の雰囲気が悪化、社員の萎縮など、社内環境が悪くなってしまいます。

その一方、「指導」の場合は、業務の効率化が図られ、働きやすい職場となり、社員1人1人が自信を持ち、充実した日々を送ることが可能となります。

このように「パワハラ」「指導」とでは、結果に大きな差が生じます。

まとめ

以上が、「パワハラ」「指導」の違いです。

「パワハラ」「指導」では、行う側の考え方、受け取る側の受け取り方などによって差が生じてしまい、行っているほうは「指導」だと思っていても、受け取る側にとっては「パワハラ」と感じている、そんなすれ違いが生じることは少なくありません。

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