「ピーキー」とは?意味や使い方をご紹介

カタカナ語

「ピーキー」

「ピーキー」は英語の“peaky”からきている言葉です。

日本語でも「混雑のピーク」など、「ピーク」という言葉はよく使われています。

この“peak”を形容詞化した言葉が“peaky”(ピーキー)」です。

「ピーキー」の意味

「ピーキー」の意味ともう少し詳しい由来について紹介します。

「ピーキー」の意味

「ピーキー」の意味は「特定の場面では非常にテンションが高いのですが、それ以外では暗く落ち込み易い性格の人」という意味です。

自分の興味がある話題に関してはいきいきとしたりはしゃいで大いに語るけれども、興味がない話題だと一気に黙り込んでしまう人のことを言います。

その時の状況により浮き沈みの激しい性格の人にも使われます。

英語では“peaky”には「山の様な」「尖った」という意味があります。

確かにグラフでピーク状態を表すと大きな尖った山を描きます。

つまり、極端な状態を表す言葉として使われているうちに、現在の様な意味になったのです。

「ピーキー」の由来

「ピーキー」は元々自動車の性能を表す言葉でした。

エンジンやハンドル、タイヤなどの性能に関して「動作が不安定で、限定的な範囲では非常に高性能ですが、そこを外れると急に性能が下がってしまうこと」という意味の言葉だったのです。

それが段々と人の性格についても使われる様になりました。

「ピーキー」の言葉の使い方

「ピーキー」という言葉を使うシーンは以下の通りです。

車のエンジンに

先述の通り「ピーキー」は車の性能を表す言葉です。

車のエンジンの状態で、回転域の幅が狭く、エンストを起こしたり加速がしにくいという特徴があります。

但し、それだけ運転技術が必要なので乗りこなしている人はテクニックが高いことになるのです。

「エンジンがピーキー」ということでマニアならばすぐにピンと来るでしょう。

車の走行性能に

車のエンジンだけではなく、走行性能が「ピーキー」となると、初心者では運転ができません。

これは、普段AT車に慣れている人がたまにMT車に乗り、エンストを起こしたりしてうまく乗れない時に使う言葉です。

古い外車に乗っていて走行性能だけではな燃費も悪く、しかも維持費がかかる車などは「ピーキー」と言えます。

人の性格に

最近「ピーキー」という言葉の意味が変化して、人の性格を表す言葉として使われる様になりました。

神経質でテンションの上がり下がりが激しく、面倒臭い性格という意味で遣われます。

「ピーキー」はネガティブな意味ですので、人に対して使う時には注意が必要です。

目上の人や女性に使うと不快に思われてしまいます。

但し、本当に親しい友達同士で使う場合「無邪気だ」という良い意味で「ピーキー」ということもあります。

「ピーキー」を使った例文・短文(解釈)

「ピーキー」を使った例文と解釈を紹介します。

「ピーキー」の例文1

「あの人はピーキーだから今回は呼ばないでおこう」

仲間内で和気あいあいと楽しみたい集まりがある時に、あまり感情の浮き沈みが激しい人がいると相手をするのが面倒だと思うこともあります。

場の雰囲気を考えて誘いたくない人がいる時にこの様に言います。

「ピーキー」の例文2

「よくあんなピーキー車に乗ってるな」

見た目重視でピカピカなのですが、乗ってみるとハンドルが重たかったりすぐにエンストしたりします。

しょっちゅう故障して修理費も高いのですが、好みのモデルなので手放したくない、そんな車に乗っている友人に対して言う文です。

「ピーキー」の例文3

「彼は化学記号に関しては超ピーキーだ」

普段の行動は特にすごくはないのですが、化学の話になると急に目がギラギラとして表情が変わります。

誰も分らない様な化学記号がスラスラと口から出てくる様な一芸に秀でた人に使います。

「ピーキー」の例文4

「おまえそのピーキーさでやっていけるのか」

友達が本人に対して「無邪気過ぎる」ことを指摘している文です。

決して悪い意味ではないのですが、無邪気過ぎて厳しい社会に通用するのか友達が心配してくれている様子が伝わります。

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