「フェルマータ」と「テヌート」の違いとは?分かりやすく解釈

「フェルマータ」と「テヌート」の違い違い

この記事では、「フェルマータ」「テヌート」の違いを分かりやすく説明していきます。

「フェルマータ」とは?

「フェルマータ」とは、「古典派音楽以降の音楽において、記譜にある音符・休符の定量時間を約2~3倍に延長することを指示している音楽記号」のことを意味しています。

「フェルマータ」は、音と音のつなぎ方あるいは切り方でフレーズに個性を生み出すことを意味する「アーティキュレーション」の一種です。

「フェルマータ」の語源は、「停止を意味するイタリア語」にあります。

「フェルマータ」は、音符・休符・縦線(終止線も含む)の上や下に「Fermata. svg」「Fermata (Inverted). svg」の記号を記載することで表します。


「テヌート」とは?

「テヌート」とは、「その音符が表している時間を十分に保って響かせながら演奏することを指示している音楽記号」のことです。

「テヌート」も、音と音のつなぎ方や切り方で音節に表情をつくり出すことを意味している「アーティキュレーション」の一つです。

「テヌート」の語源は、「保持する(動かないように手で押さえる)を意味するイタリア語」にあります。

「テヌート」は、記譜において音符の上や下に線(-)を付けたり、「ten. 」と文字で記載したりして使います。


「フェルマータ」と「テヌート」の違い!

「フェルマータ」「テヌート」の違いを、分かりやすく解説します。

「フェルマータ」「テヌート」「音符が表現している時間を延ばす」という同じような音楽記号としての意味がありますが、「フェルマータ」「音符だけではなく休符の時間も延ばすことを指示している」という違いがあります。

「フェルマータ」「音符・休符の定量時間を約2~3倍に延長する指示」の意味合いが強くなっていますが、「テヌート」のほうは「音符の持っている長さを十分に保って響かせながら演奏する指示(ピアノなら深めに鍵盤を打鍵する)」のニュアンスが強いという違いを指摘することができます。

まとめ

「フェルマータ」「テヌート」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「フェルマータ」とは「古典派音楽以降、記譜にある音符・休符の定量時間を約2~3倍に延長することを指示する音楽記号」を意味していて、「テヌート」「音符が表している時間を十分に保って演奏することを指示する音楽記号」を意味している違いがあります。

「フェルマータ」「テヌート」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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