スポーツや学業、またビジネスシーンにおいても『結果が全てである』という言葉が存在するぐらい結果が大事です。
しかし最近では、その結果に行くまでの間についても重要視する様になりました。
何故なら結果はまぐれで良い結果が出たり、悪い結果が出ることもあるからです。
結果までの間の事柄を冷静に見つめる為、また、成功例や失敗例として参考にする為にもこの行為はとても重要です。
『プロセスが大事』という言葉や『手段が重要』という言葉を聞いたことがあるかたも多いはずです。
しかし、この二つは実は微妙にニュアンスが違うことをご存知でしょうか。
この記事では「プロセス」と「手段」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プロセス」とは
この言葉はカタカナの通り英語の『Process』から来ており、本来の意味は『なんらかを進める為の方法や手順』のことを指します。
つまり『過程』のことを意味します。
もともとはラテン語で『Processus』という『前進』や『過程』、『時の経過』ということを意味した言葉が由来になっています。
ここに目標の達成するかしないかは含まれておらず、あくまでもポイントは『進める』ということに重きを置いています。
「手段」とは
それでは『手段』はいかがでしょうか。
これは『ある事柄を実現させるために取る方法』のことを指します。
『手立て』という言葉とも同義語です。
ここで重要になって来るのは『実現させる』ということであり、結果により重きを置いた言葉になっています。
例えば『目的の為には手段を選ばない。』などより強いイメージがあることがお分かりいただけると思います。
「プロセス」と「手段」の違い
この二つは『過程、つまり進めることに重きを置いているか』か『目標の達成に対して重きを置いているか』ではっきりと分けることが出来ます。
非常に混同されているこの2つの言葉ですが、『結果より過程だ』とは言っても『結果より手段だ』とはあまり聞かない様に、実はニュアンスが微妙に違うことがおわかりいただけるのではないでしょうか。
余談ではありますが、スーパーなどにも売っている乳製品の内、『プロセスチーズ』というものがあります。
とても一般的な乳製品ですので慣れ親しんだ製品だと思いますが、これの言葉の意味を調べるとさらに『プロセス』と『手段』の違いが鮮明になります。
プロセスチーズは一種あるいは数種類のチーズを細かく砕いた後に加熱をして溶解させます。
その後に香辛料などを加えて、再び成型をしたものなのです。
この様に様々な方法で『過程』を通過しているから『プロセスチーズ』なのです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回はカタカナ言葉の『プロセス』と混同しがちな『手段』との違いについてご紹介させて頂きました。
カタカナ言葉は曖昧にとらえると意味やニュアンスが違ってしまうことがありますので、十分気を付けて意味を理解してから使う様にしましょう。