この記事では、「ペースト」と「ピューレ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペースト」とは?
「ペースト」には5つの意味があります。
1つめは、柔らかく、やや粘り気がある、のり状のものです。
「歯磨きペースト」がこれにあたります。
歯磨きペーストは、柔らかさと粘り気があり、のりのような状態になっています。
2つめは、肉や野菜などをすりつぶした食べものです。
ピーナッツをすりつぶしたものは、「ピーナツペースト」と呼ばれています。
1つめの意味と同じような柔らかさや粘り気があり、すりつぶされた食べものを指します。
3つめは、松ヤニなどの樹脂に塩化亜鉛を加えたのり状のものです。
はんだ付けに使用されます。
4つめは、コンピューター上での操作で、貼り付けのことです。
ある部分をコピーして、一時的にコンピューターに記憶させ、他の位置にそれを書き写すことをいいます。
「ペースト」の使い方
いくつかの意味がありますが、柔らかく粘り気がある、のり状のものを指して使用することが多いです。
歯磨きペーストのような食べものではないものも、レバーペーストのような食べものも指します。
「ピューレ」とは?
野菜、果物、肉などを生のまま、あるいは加熱をして、すりつぶした後に裏ごしをしたものです。
とろみがありなめらかで、野菜や果物など水分が多い素材を使ったものは半液体状になっています。
この言葉は食べものを指しています。
材料は、野菜、果物、肉、魚などさまざまです。
裏ごし器を使用し、なめらかにされています。
果物を使った「ピュレ」は菓子に使用されることがあります。
タルトの上にのせる、スポンジケーキに混ぜる、アイスにかけるなど、さまざまな使い方ができます。
「ピューレ」の使い方
裏ごしをした半液体状の食べものを指して使用する言葉です。
野菜、果物、肉、魚など、さまざまな材料が使われますが、どれもこの名で呼ぶことができます。
「ペースト」と「ピューレ」の違い
食べものの意味が似ていますが、まったく同じものではありません。
同じ点は、野菜や果物などが使われることと、柔らかさがあることです。
違う点はなめらかさです。
「ペースト」の方がややもったりしており、「ピューレ」の方が流動性があります。
また、「ピューレ」は裏ごしをしますが、「ペースト」は裏ごしすることもあれば、しないこともあります。
「ペースト」の例文
・『ピーナッツペーストをパンに塗る』
・『かぼちゃのペーストを作る』
・『栗のペーストを使ったお菓子』
・『バジルペーストをパスタにあえる』
「ピューレ」の例文
・『ラスベリーのピューレ』
・『ピューレを使ったミルクプリン』
・『冷凍ピューレを購入する』
・『ピューレをヨーグルトに混ぜる』
まとめ
2つの言葉が指すものは、野菜、果物、肉などを使用した食べものである点は同じですが、やや粘りのあるのり状なのか、それよりももっと滑らかなのかという点に違いがあります。