この記事では、「マザコン」と「母思い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マザコン」とは?
「マザーコンプレックス」を略して「マザコン」。
「マザー」は母親。
「コンプレックス」には、抑圧されながら無意識のうちに存在するもので、現実の行動に影響力をもつといった意味があります。
そのことから、「マザコン」には、母親に固着し、いくつになっても母親に支配され自分のことを自分自身で決めることができない、といった意味があります。
また、母親が自分にとって最高の存在で、彼女や奥さん選びにおいても、母親に似た人や母親と比較し選ぶ男性のことを意味しています。
簡単に言えば、母親がいなければ、何もできない、何も決めることができない、そんな人を「マザコン」と呼びます。
「マザコン」の使い方
「マザコン」の使い方には、「マザコン男性」や「マザコン男」、「マザコン男性の見分け方」など、「マザコン」な男性に向けた使い方が多くなります。
「母思い」とは?
「母思い」とは、「母親思い」のことで、母親のことを思い行動する人を意味します。
今まで育ててくれた母親に対し大切に思う気持ちを指し、あくまでも、母親として親孝行の気持ちを示すものとなります。
社会人になった初任給で母親にプレゼントを贈ることは「母思い」の行動と言え、たまに食事に誘ったりすることも「母思い」の一環です。
結婚すれば、自分の奥さん、家族が一番大切にし、そのうえで、孫の顔を見せてあげる、家族で食事に行く、といった行動も「母思い」の行動となります。
「母思い」の使い方
「母思い」の場合、「母思いの息子」や「母思いの優しい子」といった使い方が多くなります。
「マザコン」と「母思い」の違い
同じ母親のことを思う気持ちに違いはないものの、「マザコン」と「母思い」には、世間一般的に大きな違いがあります。
「マザコン」の場合、自立していない男性を意味することとなり、子供のころと同じように何一つ、自分で決めることができず何でも母親に相談する人を意味します。
一方、「母思い」の場合は、しっかりと自立し、自分で何でも考え決めることができる人を意味し、そのうえで、今まで育ててくれた恩を母親に返すといったことを意味する言葉となります。
この違いは、女性にとっても男性選びを行う際、非常に大きなポイントとなります。
「マザコン」の例文
・『私の夫は、母親のことしか言うことを聞かない、完全なマザコンです。』
・『父がマザコンで苦労してきた母を見て過ごしてきたにも関わらず、実際、自分のマザコンの男性と結婚してしまいました。』
・『夫に喧嘩の際、「このマザコン」と言ってしまいました。』
・『母の口癖は、「マザコンと結婚すると大変よ」でした。』
「母思い」の例文
・『母思いの優しい子に育ってくれて嬉しいです。』
・『母思いとマザコンは紙一重。』
・『私は母一人子一人で育ったということもあり、人一倍、母思いのところがあります。』
・『母思いは、それほど悪いことだろうか。』
まとめ
以上のように、「マザコン」にはマイナスイメージが強く、「母思い」には、マイナスイメージはなく、プラスイメージとして用いられることが多い、そんな違いのある言葉となります。