この記事では、「メタ認知」の意味を分かりやすく説明していきます。
「メタ認知」とは?意味
「メタ認知」は、自己が知っているということを再認識することで、知っていることを知るという矛盾するような考え方です。
この考え方は、ソクラテスという哲学者が元手で、彼は、周囲の人間は知った気でいるということを提唱し、自分は逆に何もわからないということを知っているなど自分が知っていることはないことを知っているという人間の心理を提唱しました。
このことで、知っていることを知っているという風に言おうと提唱したのが「メタ認知」という考えです。
「メタ認知」の概要
「メタ認知」は、要は知っていることを知っていると確証を持って言えるという考えで、ソクラテスは、あえて、知っていることなどはないと切り捨てたが故、「メタ認知」を持ちましたが、これでは赤ん坊と同じなのでは?という考えから知っていることは知っていると言い切ろうという発想になったのがこの「メタ認知」の新しい解釈です。
「メタ認知」の言葉の使い方や使われ方
「メタ認知」は自分自身の性格や知識のように知っていることのほか、自分自身が持つ能力を自覚するという意味で使用されます。
そのため、ビジネスにおいては、「メタ認知」は、自己分析という意味で使用されます。
「メタ認知」を使った例文
・『メタ認知とは、自己分析のことである』
この例は、「メタ認知」という言葉についての結論です。
「メタ認知」は要は、自分の能力や性格を知り尽くそうというもので自己分析のことです。
よって、「メタ認知」が確立されるというのは、自己分析を終えて自分はこうであると述べているにすぎません。
・『メタ認知トレーニングを実地する』
この例は、企業側が取り入れている仕組みのことで、自己の分析をトレーニングにより行うというものになります。
つまり、自己分析をして分析した結果を生かして企業の役に立てて行こうというのがこのトレーニングの主な目的になります。
まとめ
「メタ認知」という言葉が難しい言葉であると思うのは、哲学者が提唱しているが故、考え方が難しいのではないかと思うだけで、実は考え自体はそれほど難しいものではなく、企業でも取り入れることが可能なくらい簡単な考えです。
この考えは要は、自己分析をしっかりすることを意味し、自己分析した結果がどうであるかを述べるにすぎません。
よって、ソクラテスは、自己分析した結果を何も知らない未熟者だと言ってのけたわけですが、これだと赤ん坊と変わらないのではないかという声が上がり、自分が知っている知識や性格のほか能力という社会に役に立つものに置き換えて自己分析をしようと変わったにすぎません。
よって、現在では、「メタ認知」という言葉は社会で役に立てる人間であるかどうかを確認する自己分析のことだと考えるとわかりやすいでしょう。
むろん、「メタ認知」から自分が社会の役に立っていない場合、努力して役に立つものに変わるかどうかを再分析すればよいわけですから、「メタ認知」とは自己分析そのものです。