この記事では、「モンペ」と「普通の親」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モンペ」とは?
「モンスターペアレンツ」又は、「モンスターペアレント」の略で、学校などに対して理不尽な要求や苦情を言う親をいいます。
モンスターペアレンツは、元小学校教諭の向山洋一が命名したものです。
モンペは、基本的には教職員に苦情や自己中心的な要求をしますが、校長や教育委員会などにクレームを持ち込み、教師に圧力を掛けるという方法をとることもあります。
要求の内容はさまざまで、子ども同士の喧嘩に介入し、謝罪を要求することや、休んだ日の給食費を返すようにいうこと、気に入らない教師を担任から外すため、自分の子どもに授業をボイコットさせることなどがあります。
1990年代後半から、保護者の利己的な要求が増えたとされており、原因は、教師への敬意が薄れてしまったことや、消費者意識が行き過ぎていること、少子化によって過保護になっていることや、人の繋がりが薄れていることなどが考えられています。
また、「モンペ」は、袴の形をした作業着のことです。
太平洋戦争中には、「モンペ普及運動」が行われ、婦人の標準服にされていました。
医療機関に対して理不尽なクレームをつける「モンスターペイシェント」の略として「モンペ」ということもあります。
「モンペ」の使い方
理不尽で自己中心的なクレームを入れる親に対して使います。
「モンペ扱いされる」、「モンペからのクレーム対応に疲れる」などと、使用します。
「普通の親」とは?
「普通」という言葉には、特に変わっていないこと、ごくありふれたものであることという意味があります。
よって、「普通の親」とは、特に変わっていない親という意味だといえます。
「普通の親」の定義があるわけではなく、変わっている親、逸脱している親ではないというニュアンスで使われることが多い言葉です。
「普通の親」ではない親として、「モンペ」や「毒親」、「資産家の親」などが挙げられます。
「モンペ」に対して、「普通の親」という場合には、文句を言ってこない親、話し合いのできる親、自己中心的ではない親などが当てはまります。
正当な要求の場合には、「モンペ」ではなく「普通の親」ということになります。
「普通の親」の使い方
一般的な親、変わっていない親に対して使います。
「普通の親は理不尽なクレームをつけない」、「普通の親のもとに生まれたかった」などと、使います。
「モンペ」と「普通の親」の違い
「モンペ」は、理不尽な要求や、自己中心的な主張をするモンスター化した親のことです。
「普通の親」はごく一般的でありふれた親のことをいいます。
両者を並べて言った場合には、クレームや自己中心的な主張で教師などを攻撃しない親が、「普通の親」ということになります。
違いは、攻撃してくるかどうか、モンスター化しているかどうかだといえます。
「モンペ」の例文
・『モンペからかかってきた電話は、夜中まで続いた』
・『モンペの子と自分の子が揉めたので、ママ友づきあいにまで支障をきたした』
・『正当な要求をしたのに、モンペ扱いされた』
「普通の親」の例文
・『普通の親は、子どもの貯金を勝手に使わないと思う』
・『普通の親同士から、美少女が誕生した』
・『普通の親は、自分の子を必ず主役にして欲しいとは言ってきません』
まとめ
子を思うあまり、攻撃的になっている人が「モンペ」扱いをされてしまうこともあります。
違いを知って、役立ててください。