事務の仕事をしていると、聞きなれない言葉が出てきて戸惑うこともあります。
この記事では、「リベート」の意味を分かりやすく説明していきます。
同僚に聞きにくいカタカナ語を、正しく学んでいきましょう。
「リベート」とは?意味
リベートとは販売奨励金のこと。
メーカーが卸売り業者や小売店に対して「取引金額の一部を戻すこと」です。
簡単に言うと「いつも当社の商品を仕入れていただき、ありがとうございます」とメーカーが取引高の一部をキックバックする行為を指します。
リベートはライバル社に差をつけるためにおこなうほか、取引先にたくさんメーカーの商品を仕入れて欲しいとき、出荷量を増やしたいときに実施されます。
リベートには大きく2つの種類があります。
ひとつは売上割戻といわれるリベート。
売上高に応じて、キックバックされる手数料が変わるものです。
そして仕入割戻は、一定の時期にたくさんの商品を仕入れたとき、仕入金額の一部がキックバックされるものです。
売上割戻と仕入割戻は、それぞれ帳簿づけするときの勘定科目になります。
「リベート」の概要
リベートは英語からきた言葉です。
もともと英語のリベートには「謝礼・お礼」という意味があります。
そこからビジネスシーンに派生して、ドラッグストアやスーパー、家電量販店などの流通業界に広く浸透していきました。
当初はメーカーが自社の売り上げをアップさせるプロモーションの一環として「リベート」をおこなっていました。
最近は度のすぎたリベートも横行して、問題になっています。
報酬欲しさで売れない商品を大量に仕入れてしまい、経営難に陥っている小売店もたくさんあるからです。
リベートという制度のメリットとデメリットを正しく理解しておき、業界全体で問題に向き合っていく取り組みが求められています。
「リベート」の言葉の使い方や使われ方
リベートはこのように用いていきます。
・「今月は30%のリベートがあったから、会計処理しておいてくれる?」 ・市場のシェアを広げるために、取引先に対するリベートの積み増しをおこなった。
・架空の水増し請求をおこない、数億円のリベートを受け取った疑惑がもたれている。
リベートとはメーカーが、仕入れ先に支払う謝礼のこと。
経理は売上台帳にその旨をただしく記載する必要があります。
また最近では法にふれる「賄賂」の意味で、リベートが用いられるケースもあります。
「リベート」の類語や言いかえ
リベートは次のような言葉に、置きかえできます。
・販売奨励金>
・売上割戻>
・仕入割戻>
・キックバック>
リベートを帳簿に付けるときは「売上割戻」もしくは「仕入割戻」と書きます。
売上割戻を売上リベート、仕入割戻を仕入れリベートと呼んでいます。
まとめ
「リベート」の意味や使い方をチェックしました。
リベートとは報奨金のこと。
メーカーがスーパーや家電量販店などに対して、支払う謝礼のことです。
メーカーがライバル社よりもシェアを広げるために実施している制度ですが、一方で小売店の不良在庫が増えるデメリットもあります。
長所と短所をしっかりおさえておきましょう。