この記事では、「レインコート」と「カッパ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レインコート」とは?
「レインコート」とは、「雨天の時に服の上から着用する防水性能がある上着・膝丈以上の長さがあるコート状の雨具」を意味している言葉です。
「レインコート」は「レインウェア(雨具の衣類の総称)の一種」になりますが、登山用の「レインコート」などには「ゴアテックスなどの高級・高性能な防水素材の布地」が使用されています。
「レインコート」は、1823年にスコットランド人の化学者チャールズ・マッキントッシュが発明したゴム製の防水布で、コート状の雨具をつくってロンドンで流行したことが始まりとされます。
「カッパ」とは?
「カッパ」とは、「雨天の時に服の上から着用する防水性能がある雨具(主にビニール製・ナイロン製の雨具)」を意味している言葉です。
「カッパ」は漢字で「合羽」と書きますが、「カッパ」の語源はポルトガル語の“capa”にあります。
16世紀頃にポルトガル人のキリスト教の宣教師が、カッパの原型となる上着のcapaを伝えたとされ、江戸時代には和紙に桐油を塗って防水性を持たせた(雨への耐久性は低い)「紙合羽」がつくられていました。
近代以降の「カッパ」は、主に防水性のあるビニールやナイロンでつくられた雨具のことを意味しています。
「レインコート」と「カッパ」の違い!
「レインコート」と「カッパ」の違いを、分かりやすく解説します。
「レインコート」も「カッパ」も「雨の天気の時に、服の上から着用する雨具」を意味している点では同じですが、「レインコート」は「膝丈以上の長さがあるコートの形状をした雨具の上着だけ(レインパンツを含まない)」を意味していることがあります。
「レインコート」に対して「カッパ」は、「レインコート状の上着とレインパンツという雨具の上下」を意味していることがある違いを指摘できます。
また「レインコート」のほうが「カッパ」よりも「素材が高級・価格が高価なイメージがある」や「カッパはビニール製の雨具を主に意味する」という違いも持っています。
「レインコート」は「明治期以降の服装の洋風化と合わせて使われ始めた言葉」であり、「カッパ」は「16世紀にポルトガル人の宣教師が伝えた上着が起源・語源はポルトガル語のcapa」であるという違いもあります。
まとめ
「レインコート」と「カッパ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「レインコート」とは「雨天の時に服の上から着用する、防水性能を備えた膝上までの丈があるコート」を意味していて、「カッパ」は「雨天の時に服の上から着用する防水性のある雨具や衣類・レインコートよりも歴史が古いもの」を意味している違いがあります。
「レインコート」と「カッパ」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。