最近ではカタカナ言葉は殆ど英語から来ています。
昔は様々な国々からの言葉を引用していました。
例えば食べ物の『パン』はスペイン語の『El pan』(エルパン)から、『ノルマ』はロシア語の『Норма』(ノルマ)から、驚くことに『イクラ』もロシア語の『Икра』(イクラ)から来ています。
さて英語が元になっているカタカナ言葉の特徴の一つに『~ション』というものがあります。
例えば『卒業』を『グラジュエーション』と言ったり、綺麗な電飾を『イルミネーション』などさまざまです。
その中でもよく聞く単語は『ロケーション』と『シチュエーション』ではないでしょうか。
この意味は接尾語が一緒なだけで意味は全く違うものになります。
この記事では「ロケーション」と「シチュエーション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロケーション」とは
まず、この単語の意味は『位置』や『場所』を表す名詞です。
英語では『Location』と綴ります。
使い方は日本語も英語も同じです。
特徴的な使われ方として写真やビデオなどを素晴らしい眺めや景色で撮影するときに『ここは絶好のロケーションだ。』などで表現をすることがあります。
テレビ業界などでは『ロケ』という言葉がありますが、この由来が『ロケーション』であり、野外撮影をするという意味になります。
「シチュエーション」とは
一方『シチュエーション』は『状況』や『状態』を表す言葉です。
実は正式には『場所』という意味でもあったのですが、この場合は『場所の状況や状態』という意味が強くなっています。
英語の綴りは『Situation』で、これもカタカナ言葉と全く同じ使われ方をします。
『シチュエーション』という言葉も実はドラマや映画、小説などで、話の筋を展開させるために設定させた『状況』という意味を持つものになっているのは意外ではないでしょうか。
「ロケーション」と「シチュエーション」の違い
この二つは『場所や位置』なのか『状態や状況』なのかで分けることが出来ます。
英語的な考え方では『Where』(どこ)なのか『How』(どんな)なのかという区別もできます。
『~ション』というのは接尾語で『-tion』になりますが、これが表している意味は『こと』です。
つまり、名詞にしたい時に英語ではこの接尾語を使うのです。
もともとは『ロケーション』は『Locate』という『場所を特定する』や『場所や原因などを突き止める』という動詞ですが、これを名詞にする際に『Location』とします。
『シチュエーション』も似た様な形で『Situate』という『何かをある場所に置く』や『位置を定める』という動詞が名詞になったものです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『~ション』が多い英語ですのでなんだか難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらは我々の持つ漢字で言う『部首』の様な働きをしていますので、単語の意味を理解するときに覚えておくととても役に立つものです。
これ以外にも英語には『プロポーズ』や『プロモーション』の『プロ』(Pro)に代表される『接頭語』でも意味を推測することが出来るので、この機会に是非、英語について勉強をしてみては如何でしょうか。