「ワークフロー」と「業務フロー」はどちらも仕事をする上でよく目にする言葉だと思います。
どちらも自然に使っているかと思いますが、実は微妙に違った意味を持っている言葉なのです。
この記事では、「ワークフロー」と「業務フロー」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。
「ワークフロー」の意味とは?
「ワークフロー」とは、企業や人のあいだで行われる業務やその情報のやり取りの一連の流れのことをいいます。
それを図式化したもの自体を指すこともあります。
企業や組織のなかで行われる業務のほとんどには、そのひとつひとつの工程で誰が行い、判断をし、完了させるのかなど、流れが存在しています。
たとえば、業務をスタートする者は中間管理職、実行する者は社員、それが終了したらまた中間管理職が完了や続行などの判断をし、さらに上に報告を上げる、などといったものです。
そのひとつひとつの工程自体を、「ワークフロー」といいます。
「業務フロー」の意味とは?
「業務フロー」とは、現場で行われている業務のプロセスを可視化するために作られるフロー図のことをいいます。
業務の流れをひとつひとつ分かりやすくするためのツールであり、単に「仕事の流れ」を指すこともありますが、ほとんどの場合はそれを図にしたものをあらわします。
「業務フロー」が作られる目的は、業務の流れをひとつひとつ視覚化することで複雑さをなくすこと、業務の問題点を把握しやすくすること、各業務の担当部署や担当者を把握しやすくして理解し合えるようにするなどがあります。
業務を分かりやすくするために存在しているということです。
図形や線を使い分け、わかりやすく作り、最終的には業務の無駄なコストを削減することが大きな目標なのです。
「ワークフロー」と「業務フロー」の違いについて
「ワークフロー」と「業務フロー」は、ほとんど同じ意味ですが微妙に違った意味を持っている言葉でした。
かなりわずかな違いですが、ビジネスシーンで使われる言葉ですので、しっかりと意味を覚えておく必要があります。
まず「ワークフロー」は、仕事の流れのうちのひとつひとつの工程をあらわしています。
対する「業務フロー」はというと、仕事の流れ全体や仕事の流れ自体をあらわし、主にそれを図式化したものを指しています。
つまりどちらも仕事の流れをあらわしていますが、「ワークフロー」はひとつひとつの工程を、「業務フロー」は仕事の流れを「図式化したもの」をあらわします。
どちらの言葉も目的は同じで、業務をするにあたってのコストを削減することが大きな目標です。
どちらかというと、「業務フロー」の方が広い意味で使われている言葉です。
「ワークフロー」と「業務フロー」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「ワークフロー」はなにかの業務の流れのなかのひとつひとつの工程をあらわし、「業務フロー」は業務の流れ全体を図式化したものをあらわしている言葉でした。
これからの時代ではこれらが使われることが一般的になる流れがありますので、覚えておいて損にはならない言葉でしょう。