「一国一城の主」とは?
「一国一城の主」というのは1つの国や1つのお城を所有している人、という意味から、外からの援助や干渉を受けず、独立した領域を持っている人という意味になります。
他に従属せず、独立している人、という意味であり、最近では一国一城という言葉を会社や家に例えて使うことがほとんどです。
つまり、自分で会社を経営している、自分の家がある、という人はまさに「一国一城の主」であり、一家の大黒柱も「一国一城の主」と言われるのです。
「一国一城の主」の表現の使い方
「一国一城の主」という表現は良い意味でも使えますが、悪い意味で使われることもあります。
例えば、その土地や会社、家のみを持っている、というニュアンスがあるため、自分のテリトリー以外では自分の力が通用しない、という皮肉を込めることも可能です。
それに対して会社の経営者や一家の大黒柱を良い意味で「一国一城の主」と表現することもあります。
「一国一城の主」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
「一国一城の主」を使った例文1
「会社を経営して自分の家もあるなんて、まさに一国一城の主だね」
会社を経営して経営者となり、さらに自分の持ち家もある、ということであればまさに一国一城の主だと言われるかもしれません。
もちろん会社の経営者としての仕事や一家の大黒柱としての役割には大きな責任が伴いますが、それだけ大きく成長できたということになります。
「一国一城の主」を使った例文2
「アパートを借りているうちはまだ一国一城の主じゃないよ」
若いうちは家を持つのではなく、アパートなどを借りてお金を貯めたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
確かに収入によってはアパートを借りた方が良いということもありますよね。
しかし、アパートを借りているうちはまだ一国一城の主ではない、と言われてしまうこともあるでしょう。
人によっては自分の家というものを持ち、ローンを支払い終えて初めて一国一城の主だ、と考える人もいます。
「一国一城の主」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
「独立自尊」【どくりつじそん】
「独立自尊」というのは慶應義塾の教育の基本です。
慶應義塾と言えば10,000円札に描かれている福沢諭吉が創設した大学ですよね。
「独立自尊」は何事も独力でなし、自己の人格の尊厳を保つという意味です。
「フリーランサー」
「フリーランサー」というのはフリーランスで仕事をする人を指し、特定の企業や団体、組織に所属せず、自らの技能を提供して個人事業主になったり、個人企業法人になったり、という人を指しています。
最近は海外でも仕事ができるということで人気を集めている仕事の1つでもあります。