この記事では、「一番茶」と「二番茶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一番茶」とは?
「一番茶」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一番茶」は「いちばんちゃ」と読みます。
「一番茶」は、「4月下旬から5月上旬にかけて摘まれる茶葉のこと」という意味があります。
その後に詰まれる「二番茶」などよりも、新鮮な風味、さわやかな味がして、香りが高いとされるなど、茶葉の中でも品質の良さが特徴となっています。
なぜ、「一番茶」の味がいいかと言えば、栄養分が豊富だからとされています。
「一番茶」となる新芽が出るまで、秋から冬、春までの期間、お茶の木は栄養分を根や葉に蓄えていきます。
半年かけて蓄えた栄養分を使って、ゆっくりと成長したのが「一番茶」ということになります。
「二番茶」以降の茶葉は、「一番茶」が摘まれた後、一か月から二か月ほどで成長し、摘まれることを考えると、「一番茶」はとてもたっぷりの栄養をもとに、ゆっくりと成長していくことがわかります。
そのことにより、「一番茶」はほかの茶葉に加えて美味しいとされています。
「二番茶」とは?
「二番茶」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「二番茶」は「にばんちゃ」と読みます。
「二番茶」は「一番茶が摘まれてから、約45日ほどで詰まれる茶葉」のことを指します。
4月下旬から5月上旬にかけて摘まれる「一番茶」が摘まれた後で、芽を出して、成長し、摘まれる茶葉が「二番茶」となります。
「一番茶」と比較して、うまみ成分と呼ばれる「カテキン」の含有量が少ないと言われています。
このように、「二番茶」は「一番茶」と比較すると、うまみや香りが足りないとされることが多いものの、「一番茶」と比較すると安価で手に入りやすいというメリットもあります。
また「二番茶」には、「一番茶を使っていれた急須の、残った茶葉を使って、いれたお茶」という意味があります。
「二番煎じ」などと呼ばれて、「前にあったことの模倣で、新味がないもの」を例える言葉にもなっています。
「一番茶」と「二番茶」の違い
「一番茶」と「二番茶」の違いを、分かりやすく解説します。
「一番茶」は、「4月下旬から5月上旬にかけて摘まれる茶葉のこと」という意味があります。
一方の「二番茶」は「一番茶が摘まれてから、約45日ほどで詰まれる茶葉」という意味があります。
このように「一番茶」と「二番茶」には、茶葉が摘まれる順序と、季節に違いがあります。
また「一番茶」と比較すると「二番茶」は味が落ちること、特に「テアニン」の含有量が少ないという特徴があります。
このように「一番茶」と「二番茶」には、明確な違いがあることがわかります。
まとめ
「一番茶」と「二番茶」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味を知ることで、お茶を購入するときの手助けになるのではないでしょうか。
目的とする茶葉を正しく購入することができそうです。