「一目瞭然」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一目瞭然」とは?四文字熟語

この記事では、「一目瞭然」の意味を分かりやすく説明していきます。

気になる言葉の意味を調べていきましょう。

「一目瞭然」とは?意味

一目瞭然(いちもくりょうぜん)とは、ひと目見ただけで、理解できること。

すぐに分かるくらい、明らかな様子をあらわしています。

多くの人が見ても分かるもの、はっきりしている事柄です。

そもそも「一目瞭然」とは「一目」「瞭然」という2つの熟語が組み合わさった用語です。

「一目」には「チラッと見る」という訳があります。

そして「瞭然」には、くっきりしていて明確な様子という意味があります。

少し見ただけで、それと分かるもの。

火を見るよりも明らかなことが「一目瞭然」になります。

複雑ではなくて分かりやすいもの、シンプルで単純明快な事象をあらわしています。


「一目瞭然」の概要

一目瞭然という言葉は、宋の時代の書物『朱子語類』に由来します。

朱子語類には、朱子という先生と弟子たちのやり取りがまとめられています。

朱子語類は多くの四字熟語を生み出した書物で、一目瞭然のほかにも七転八倒や一刀両断なども、ここから誕生しています。

朱子語類の中には「一目瞭然に悟る」という文があります。

ここから姿や形を見ただけで、はっきりと見抜けるもの。

理解できるものを「一目瞭然」というようになりました。

少し視線を向けただけで分かるもの、時間をかけなくても全体がわかるものが「一目瞭然」です。

世の中を見渡してみると、変化や問題がありありと分かるものがあります。

明らかな事実、浮きぼりになっている変化に用いるのが「一目瞭然」です。


「一目瞭然」の言葉の使い方や使われ方

「一目瞭然」はこのように使っています。

・『公園の木がうっすら雪景色に包まれていた。季節の変化が一目瞭然だ』 ・『今日の日付が、一目瞭然なカレンダーを買った』 ・『旧モデルとの違いが、一目瞭然だ』 一目瞭然には、ぱっと見ただけですぐに分かるという訳があります。

説得力を深めるために、別のものと比較して文章にすることもあります。

「一目瞭然」の類語や言いかえ

「一目瞭然」はこの言葉に置きかえできます。

・明々白々
・事理明白
・自明之理
・掌をさす
明々白々(めいめいはくはく)で、疑うまでもなく定かであること。

事理明白(じりめいはく)とは、筋道が通っていてはっきり分かることです。

自明之理(じめいのり)はわざわざ言葉に出さなくても、おのずと分かること。

誰が見ても分かりやすいことです。

掌をさす(たなどころをさす)も、手に取るように分かる状態をさしています。

まとめ

「一目瞭然」の使い方を改めておさらいしました。

「一目瞭然」とは、すぐに分かること。

誰の目にも明らかなくらい、ぱっと見ただけで理解できる様子です。

世の中には説明するまでもないくらい、分かりやすい事柄や変化もあります。

そうした様子に用いているのが「一目瞭然」です。

ワンフレーズとして、覚えておきましょう。

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