「一石二鳥」とは?意味や使い方を解説

四文字熟語

「一石二鳥」

「一石二鳥」は、「いっせきにちょう」と発音します。

誰でも聞いたことがあると言っていいほど有名な言葉で、そのような状況だと思えば、いつどこで使っても構わない手軽さと、特に相手を選ばずに使える利便性も持ち合わせています。

ただし、そう簡単にこの言葉が使える場面には遭遇しないもので、実際に使うことはそれほどないかも知れません。

「一石二鳥」の意味

一石二鳥とは、「一つの行動で二つの利益が得られること」を表現する言葉です。

元々そのように考えて行動する場合でも、この言葉を使って構いません。

たまたまそうなった場合には、「一石二鳥だった」と使うことができ、最初から狙ってそうなった時にも「思った通りに一石二鳥」などと使えます。

「一石二鳥」の由来・語源

一石二鳥という言葉は、「一つの石で二羽の鳥を獲る」ことが由来です。

ここから「一」「石」「二」「鳥」を抜き出し、四字熟語として作られました。

そして、この由来の元は英語の“kill two birds with one stone”ということわざです。

「一つの石で二羽の鳥を殺す」という意味で、ここから日本語の「一石二鳥」が生まれました。

そのようなことが狙ってできるとは思えないので、一羽目の鳥に当たった石がたまたま二羽目にも当たったと考えることができ、偶然によってそうなった時に使う言葉だと思われがちですが、前述したように、狙ってそれを起こした時に使っても全く問題ありません。

「一石二鳥」の類語と解釈

「一石二鳥」と同様に使える言葉に、「一挙両得」(いっきょりょうとく)があります。

一石二鳥と同じ意味のある言葉で、「一つの行動により、二つの利益を得る」という意味があります。

基本的には置き換え表現だと考えて構いませんが、「〜を企む」などと、狙っているという使い方にはこちらの言葉の方が向いています。

「一石二鳥」の言葉の使い方

一石二鳥は、偶然による産物、もしくはそれを狙った時の両方に使える言葉です。

要は、結果さえそうなれば(そうなると考えていれば)構わないという表現なので、意味さえ正しく分かっていれば、使い方を間違えることはまずありません。

「一石二鳥」を使った例文・解釈

「一石二鳥」を使った例文です。

ここまでに説明したような、偶然の場合と狙った時の両方の例を挙げていきます。

「一石二鳥」の例文1

「自転車で移動すれば、交通費が掛からず、運動にもなるので一石二鳥だと思う」

自転車で行ける程度の近場であれば、電車や車ではなく、それで移動することで、交通費を浮かすことができ、更に運動にもなると言っている例文です。

一石二鳥の使い方としては、スタンダードな例だと言っていいでしょう。

「一石二鳥」の例文2

「洋画を字幕で鑑賞するのが趣味だが、英語が少し分かるようになってきて、一石二鳥なことに気付いた」

洋画は字幕で見てこそだという人も多いと思いますが、それによって、英語が少し理解できるようになったという一石二鳥の例になります。

偶然にそうなったという使い方です。

「一石二鳥」の例文3

「語学留学は、目的の外国語を学べるのと同時に、その国の文化にも詳しくなれるので一石二鳥だ」

留学には色々な種類がありますが、例えばスポーツの為の留学の場合も、その国の言葉を覚えないことには始まらないので、それも学べるという一石二鳥になると考えていいでしょう。

折角海外にある程度の期間滞在するのであれば、是非何かの一石二鳥を狙いたいものです。

「一石二鳥」の例文4

「要らない物は捨てずにオークションに出せば、部屋が片付いて、多少なりともお金になるので一石二鳥だよ」

一石二鳥のいい例ですが、捨てる場合より手間が掛かることも考慮に入れるべきでしょう。

一石二鳥は、当然狙って行えることもありますが、そう簡単にはいかないものです。

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