この記事では、「一緒」と「共に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一緒」とは?
「一緒」は「いっしょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひとつにまとめること」という意味で、バラバラにあるものをひとまとめにすることを言います。
2つ目は「区別しないこと」という意味で、2つ以上のものが同一である様子を言います。
3つ目は「相手とおなじことをすること」という意味で、相手と同じ行動を取ることを言います。
4つ目は「同行する相手を敬う言葉」という意味で、「御一緒」として使われます。
5つ目は「ものごとが同時に行われること」という意味で、ある動作が同時に起きることを言います。
上記に共通するのは「場所や行動を同じくする」という意味です。
「一緒」の使い方
「一緒」は「ひとつにまとめること」「区別しないこと」「相手とおなじことをすること」「同行する相手を敬う言葉」「ものごとが同時に行われること」という意味です。
名詞・形容動詞として「一緒だ・である」と使われたり、形容詞として「一緒の」と使われたり、副詞として「一緒に」と使われたりします。
基本的に、2つ以上のものが場所や行動を同じくする時に使われる言葉です。
「共に」とは?
「共に」は「ともに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「連れ立ってあることをする」という意味で、人を伴って何かすることを言います。
2つ目は「揃って同じ状態である様子」という意味で、自分も人も同じ状態である様子を言います。
3つ目は「あることに同時に別のことが起きる様子」という意味で、あるものごとに関連する別のものごとが生じる様子を言います。
上記に共通するのは「複数が同じく行動する」という意味です。
「共に」の使い方
「共に」は「連れ立ってあることをする」「揃って同じ状態である様子」「あることに同時に別のことが起きる様子」という意味で使われます。
副詞として使われ、2つ以上のものが状態や行動を同じくする時に使われる言葉です。
「一緒」と「共に」の違い
「一緒」は「2つ以上のものが場所や行動を同じくする」という意味です。
「共に」は「2つ以上のものが状態や行動を同じくする」という意味です。
「一緒」の例文
・『この荷物も一緒に持って行っていいですか』
・『旅行先で友達と一緒のアクセサリーを購入した』
・『久しぶりに友人と一緒に買い物した』
・『電車を一本早くしたのに歩くのが遅くて到着時間は一緒だった』
「共に」の例文
・『上司と共に初めて取引先を訪問した』
・『同窓会に出席して旧友も私も共に年を取ったと感じた』
・『長い間降り続いていた雨が止むと共に虹が出た』
・『私はメンバーと運命を共にする覚悟が出来ている』
まとめ
今回は「一緒」と「共に」について紹介しました。
「一緒」は「場所や行動を同じくする」、「共に」は「状態や行動を同じくする」と覚えておきましょう。