この記事では、「不滅」と「不朽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不滅」とは?
滅びないことや永久になくならないことを指す言葉で、商品を購入した際に付くポイントに使用期限がないという時点でも不滅ということができ、電子書籍もサービスが継続している前提では購入した電子書籍自体は不滅ということが出来ます。
また、スポーツチームなども代々続いていって不滅であることを目指すことが出来ます。
電車が走っていたところを引退して、別の路線でまた使われるケースなどに「まだまだ不滅」というような言い回しをすることもあり、100年などの単位ではない時間でも不滅という言葉は使うことが出来ます。
また、存亡の危機に度々さらされてきたものの存続しているものも不滅といえます。
不滅の記録という言い回しでは、今後塗り替えられることはないであろう偉大な記録であるということを示しています。
「不朽」とは?
いつまでもくちないこと。
滅びることなく、ながく後世に残ること、不滅と辞書に有り、不滅とある程度同じ意味合いの言葉なのですが、「不朽の名作」という言い方がよく使われており、こちらは長い期間を経ても朽ちていかない、内容が古びていかないという意味合いが含まれています。
映画やマンガ、小説、音楽や芸術作品に使われるケースが多い言葉です。
不朽の名作という表現を使う場合、一定のヒット作である、ヒットしてから数年は経過しているなどの条件をクリアーしている場合が多く、商品の再発売や再放送、再上映のフレーズとして使われるケースが多く見られます。
不朽のデザインと言う言葉もあり、こちらは一つのデザインを対象に長い歴史を誇っていて現在でも使われているものを指します。
言葉としては作品と呼ばれるものに多く使われ、制度やシステムに対してはあまり使われません。
「不滅」と「不朽」の違い
「不滅」と「不朽」の違いを、分かりやすく解説します。
「不滅」は永久になくならないこと、滅びないことを指す言葉で、制度として効力がなくならないことなどを不滅というケースや、電子書籍なども制度としての電子書籍そのものは基本的に不滅ということが出来ます。
存亡が何度も問われ、消滅しかけたものの生き延びているもの(主に会社や団体)を不滅と評価することも出来ます。
「不朽」は不滅という意味も持ってはいますが、いつまでも朽ちないこと。
ながく後世に残ることという意味合いがあり、会社などを対象に使うことはなく、音楽や映像作品、本などに不朽の名作という言い方で使われていて、時間経過に対する影響を受けないことを強調しています。
まとめ
「不滅」と「不朽」は意味として重なっている部分がありますが、企業や制度など対象がより幅広く使えるのが不滅で、頑丈であることも不滅であるという表現が可能です。
不朽は作品と呼べるものやデザインなど中心に使われている言葉となっていて、時代との比較が意味合いに含まれています。